「エンジン車が優位だったのは2010年代まで。2020年代にはEVと拮抗し、2030年代にはどうなるのか?」とある雑誌に書かれてありました。
2024年、欧米ではハイブリッド車の売れ行きがEV車を上回りました。
また、2024年8月27日付の日経には「トヨタとBMWが燃料電池車で全面提携!」との見出しが躍っていました。
2030年までに、トヨタは電気自動車の屋根などに搭載する太陽電池の実用化を目指しています。そんな未来を見据えた「自動車革命」が進行中です。
未来の車に欲しい機能は?
総評未来の車に欲しい機能として「自動運転」を上げる声が最も多かったそうです。
「自動」と言ってもさまざまな声が寄せられており、「自動で目的地まで運転してくれる」「自動で車庫入れしてくれる機能」「自動で縦列駐車」などの声がありました。
世界的なEV車不振の中でズバ抜けた売り上げの日産「サクラ」とは?
2024年、欧州や米国でEV車不振のニュースがまことしやかに伝えられています・・・・・
日本の新車販売台数に占めるEV車の割合はほんの2~3%と言われています。
でも、そんな中にあって、日産「サクラ」は2022-23の日本カーオブ・ザ・イヤーに輝いています。
2023年は2022年に引き続き、日本での売り上げは3万4083台で、EV販売台数の41%を占め、もちろん日本一のEV売り上げ台数を誇ります。
日産「サクラ」のメーカー小売価格は、254万8700円~(国の補助金55万円支給対象)。そんな、サクラのメリットとデメリットをご紹介してみると。
(メリット)
- CO2を出さず環境にやさしい。
- ガソリン車と比べて、ひと月に1000km走った場合、自宅充電でまかなえば数千円は安くなる。
- 自宅で充電できる。
- エンジンを持たないから、車内が靜か。
(デメリット)
- 一般的なEV車に特有のことですが、充電に時間がかかるため長距離ドライブにあまり向かない。
- 一般的なEV車同様そもそも充電スタンドが不足している。
EV車はデメリットがあるがそれでも二酸化炭素を出さない車が必要なわけ?
EV車に関しては、様々な批判がなされています。例えば、寒冷地での問題、自然発火事故がおこる、充電時間が長い等が挙げられます。
でも、国際的には「地球温暖化ストップ」という人々の思いは全世界に共通の認識だと思います。
具体的な将来における世界の環境への取り組みは?
- EUは2035年にガソリン車の販売を禁止
- 米国カリフォルニア州など13州は、2035年までにPHEV(プラグインハイブリッド)やEVなどの低エミッション車以外の販売禁止。
- 中国は低ミッション車を2035年までに50%にする目標。
等の法律や政策により、二酸化炭素を出さない車が2035年までにどうしても必要なのです。
勿論、メルセデスベンツ社が、2030年に完全に電動化するのを撤回しても!
2024年今HV(ハイブリッド)車が売れている!
ハイブリッド車とは、動力源に電気とガソリンを組み合わせて走る車です。
HV(ハイブリッド)の世界シェアの6割はトヨタで、2023年4月~12月の小売りベースの販売台数は、264万6000台と前年同月比は38%増えました。
- ハイブリッドが売れているのは、電気の走りが欲しいのもさることながら、燃費がいいので人気がある。最近世界的のガソリンの高騰のため。
- ハイブリッド車とガソリン車の価格の差異が、あまりなくなってきた。高いハイブリッド車でも採算がとれる。
- 環境にやさしい
- 税金が安い
以上のような原因でハイブリッド車が売れているようです。
トヨタのプリウス、アクア、日産のセレナ、エクストレイル、フリード(ホンダ)、フィット(ホンダ)などが挙げられます。
参考:トヨタアクアの価格2,146,000円(消費税込み)ヤリス1,501,000円(税込み)
自宅でも充電できるHVはPHV(プラグインハイブリッド自動車)!
PHVとは、Plug-in-Hybrid-Vehicleプラグインハイブリッド車のこと。
プラグインハイブリッドとはエンジンと電気モーターを使用するハイブリッドでありながら、外部からの充電にも対応するというのが、プラグインハイブリッドです。
PHVの最大の利点は、
- いつでも好きな時に自宅などで充電が可能なこと。
- 電気自動車よりも燃費性能はよい。パワフルな走行性能。
- 充電にかかる時間が、バッテリーが小さいため少なくて済む。
代表的なものには、プリウスPHV(トヨタ)、アウトランダー(三菱)
参考までにプリウスPHEVZの価格は、5人乗り 車両本体価格が4,600,000円
水素で走る燃料電池車 BMWとの提携で価格は安くなるのか?
2024年8月の日経には、「トヨタとBMWは燃料電池車で全面提携 部品や水素充填」とのタイトル文字が電子版に踊っていました。
- 数年以内に水素で走り、発電時に二酸化炭素を出さない燃料電池車(FCV)の量産車を発表する。
- 水素の燃料電池車は、トヨタのMIRAIが有名ですが、いまのところ、価格が高い 新車価格は、Gで710万6000円から860万円です。
- 水素ステーション(供給設備)が十分に整っていない、などの理由から、日本ではあまり出回ってない。
- 以上のデメリットをトヨタとBMWが一挙解決し、数年後世界の市場に打って出ようとする試みのようです。
FCVの代表的な車種は、MIRAI(トヨタ)
太陽光だけで走るトヨタの車は2030年までには実用化?京都大と提携!
すでに、プリウスのプラグインハイブリッド車の屋根には太陽電池のオプションを付けて販売しています。
それを屋根以外のボンネットなどに置いて、一般的な気象条件で、年間3600km走れるようにするもの。一般的な自家用車の走行距離は1万メートルとされ、その三分の一を太陽光でまかなうことになる。
但し、近距離通勤者は、ほぼ充電不要となります。
これは、SUBARU や韓国の現代自動車も手掛けています。
まとめ
地球温暖化の影響は深刻で、2023年の日本の気温は過去最高を記録しました。
ゼロエミッション、ゼロ二酸化炭素が急務です。本稿では環境に優しい車についてリサーチし、以下の6点をまとめました。
①EV車の日産「サクラ」の人気
②EU、米国、中国の取り組み
③HV車の普及
④PHVの利便性
⑤水素燃料電池車
⑥太陽電池車
これらの新しい試みが環境保護に寄与することを期待しています。特に、太陽電池車の早期実現を望みます。
なぜなら環境にやさしく、近距離通勤に最適だからです。NYの友人も太陽電池車がイイね!と言っていました。
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