ファッション雑誌の中で世界中の流行に敏感な女性たちが真っ先に読むのが、ELLEガール、ELLE、ハーパーズバザー,WWDJAPAN、ボーグジャパンの5誌だと思います。
本日は、モカ・ムース色がトップ記事となった2024年12月号の5誌を徹底的に解明してみました。
赤みがかった茶色のモカ・ムース色。2024年冬からマックスマーラのコート、ミュウミュウやプラダのバックにも多用され、既にブームだったようです.
2024年のトレンドカラーであるグリーン系に代わって、ブラウン系が2025年の春夏を彩ります。
2025トレンドカラーはモカムース色?
パントン・カラー・インステュティート(PANTONE COLOR INSTITUTE以下パントン)は毎年発表する”カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)”の2025年に、暖かみを帯びたブラウン”モカ・ムース(Mocha Mousee:Pantone17-1230)”を選びました!
ELLEガール誌
ELLEガールはELLEの姉妹誌で、2つの地域と5つのwebサイトを運営しています。
10月号では、2025トレンドカラーを発表。ホワイト/ブラウン/オレンジ/イエロ―/ピンクなどが2025年の流行色という特集をしました。
この号では、明確に「モカ・ムースの色が流行する」とは言ってはいませんが、白色の流行がトップに、2番手にブラウンの色を挙げています。
ブラウンは秋冬の流行のイメージがありますが、勿論春夏にも大活躍だとELLガールは伝えているのです。様々な色と相性抜群!とも。
ELLE誌
ELLE誌は、45の国で発行され、40のwebサイトを持ち、総合女性誌の中では断トツの規模を誇ります。
2024年12月09日号では、カラーオブザイヤーを発表しているバントン社が選出した色「モカ・ムース」を全面的に取り上げました。
ELLEのオーストリア版では、「2024年の始まりは”ブラッドグリーン”トレンドで勢いよくスタートしたけれど、アメリカ大統領選の結果などにより、その刺激的な印象が徐々に不快に感じられるようになったのかもしれない。2025年に突入する今、少しの甘さや柔らかさを求めるのは自然な流れです。
心地よい食べ物を連想させる”モカ・ムース“について、ELLEは次のように語ります。「感覚を暖めてくれるので、『感覚的な温かさ』と呼んでいます。
”モカ・ムース“のようなカラーを見ると、温かくておいしそうなチョコレートの香りが漂ってくるのを感じますよね。そしてその温かさは、視覚的にも伝わってきます。
そんなトレンドカラーを2025年春夏コレクションを参考にしてぜひ取り入れてみて。」と伝えています。
ELLE誌では、モカ・ムース色が、化粧品(とりわけマニュキュア・口紅)、洋服、バッグ、に大胆に取り入れられているとのこと。
ハーパーズバザー誌
ハーパーズバザー誌は、世界29の地域で発行されるファッション誌です。2024年12月14日号は、パントン社のトレンドカラーの発表にあわせて、モカ・ムース色を特集しました。
やはりパントン社のトレンドカラーの発表はファッション界にとっては大きなイベントなのです。その他の春夏トレンドのキーワードとして、スポーツミックス、白いタンクトップ、スクールガールなども特集しています。(この記事の後半で解説しています)
WWDJAPAN誌
WWDJAPAN誌は、米国のWWD(Women’s Wear Daily)の日本版ファッション情報誌で、Web版もあります。
2024年12月号では米国版の「翻訳文」を載せ、モカムース色を全面的に特集しました。。
リアルな現実として、ブラウンがクラシカルを超えて人気を集めている特集を組んだのです。
例えば、カマラハリス(米副大統領)がここ数カ月、ガブリエラ・ハーストデザインのダークブラウンのパンツスーツを着用していたこと。
その他、ケイト・ブランシッドなどのセレブ達が茶色をまとって、レッドカーぺットに登場したことも報道しています。
VOGUE JAPAN誌
VOGUE JAPAN誌は、米国ヴォーグ誌の系列で、コンテナストジャパンが発行しています。
Vogueは世界で最も影響力あるファッション誌です。アメリカ、フランス、イタリアをはじめ世界20ヵ国で発行されています。
Vogue JAPANは12月6日号で、バントン社のカラーオブザイヤーに選ばれたモカ・ムースを大々的も取り上げました。
モカ・ムースの色には温かみがあると言います。モカムースのような色を目にすると、温かみのあるチョコレートの香りが漂ってくるような気がします。
エルメスの茶色のミニのワンピースやマックスマーラのロングのトレンチなども、茶系のモカ・ムース一色に染まっています。
シャネルの膝下丈の茶色のスーツにベージュのブーツで茶系、言い換えればモカ・ムース色で全体的に統一されています。
したがって、モカ・ムースの色は、パントン社のトレンドカラーの発表以前から現実として、茶系の一種として、脚光を浴びていたといえるでしょう。
その他のトレンド2025 スポーツミックス
オリンピックの余韻か、スポーツマインドを持つワードローブも大きな流れとなっています。エルメスやディオールなどに数多く見られます。マイクロミニをシックに見せるグッチなど。2025年もスポーティーなマインドは根強く続きそうです。
その他のトレンド 白いタンクトップ
重ね着をせず、潔く1枚で着こなす白いタンクトップが注目されています。モスキーノ、グッチなどに目立ちます。「シンプルなスタイリングでも主役を張れる存在感たっぷり」とハーパーズバザー誌。
その他のトレンド スクールガール
エンブレム、プリーツスカート、レジメンタルストライプなど、スクールガールを象徴するアイテムを用いながら、丈感やバランスに注意を払い、2025年春夏のランウェイは、現代的にスクールガールファッションをアップデートしています。
その他のトレンド リボン
ウエストにあしらったシャネルのリボン。ドレス自体がリボンのようなニナリッチなど、ハーパーズバザー誌では「リボン旋風がランウェイを席捲。ハッピーマインドを届けてくれる、モード界の贈り物を受け取ろう!」と伝えています。
その他のトレンド ボストンバッグ
グッチの新作に数多く見られます。形は小さく、ボストン型で、どうやら2025年のトレンドとなりそうです。コンパクトながら,マチは深めで持ちやすそう。しかもスタイルは選ばないようなので、毎日持つことになりそう。
その他のトレンド 装飾デニム
定番のデニムが2025年装いも新たに復活しました。今っぽさを表すには、デコラティブにデニムを着こなすことがポイント。
シャネル、マッカートニーは、ワイドなパンツにクリスタルをあしらったジーンズを発表!その他にも金属のビョウ(スタッズ)やパールをあしらったデザインがランウェイを彩りました。
その他のトレンド オレンジ
ビビッドなオレンジ色がエネルギッシュにランウエイを埋め尽くしました。エトロ、モスキーノ、プラダが取り入れたこの色は、1点だけ服にとりいれるだけでも、インパクトのある色のパワーを感じる事ができます!
まとめ
今回の記事は前半が「モカ・ムース」色が世界のランウェイを席捲したお話し。そして後半は、白やデニムなど2025年の“モカ・ムース”以外のトレンドについて付け加えました。
「モカ・ムース」の色は、秋冬のものとの固定観念が強く、2025年春夏の流行色に取り上げるのは、少々抵抗がありありました。
しかし、白や薄いブルーやピンクとコーディネートしたり、マニキュアやリップの色に取り入れたりすることで、流行の取り入れはできます。
トレンドカラーを毎年発表しているパントン社によれば「暖かさを宿した、暖かみのあるブラウンカラーの”モカ・ムース“はミルキーなエスプレッソを思わせる洗練された色合いが特徴的です」。暖かさを求める現代人に相応しい色です。
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