コロナ禍でリモートワークをすることになり
自分の顔をスマホ画面で見て、
ビックリ!した方も
多いのでは?
女性が、自分の顔について、
あれこれ思い悩むのは
普通ですが、
男性もスマホやPCの
液晶画面に映る自分の
顔を見て、いろいろと
お考えになっているようです。
眼の下のクマ、ヒゲあと、
顔色の悪さなどが
気になり、
男性基礎化粧品や
メーキャップに
関心を持った
男性も多いとか。
1. 男の基礎化粧品の伸び率がはんぱでない!
男性化粧品を取り扱う
大丸松坂屋店の広報は
「新型コロナの感染が
広がってら、
20代から30代の方が
来店することが多くなりました。
あとは、韓流アイドルの
影響も大きいと思います。
よく売れるのは、
肌をきれいにみせる商品。
リモートで自分の顔を
見る機会が増えたことが
一つの要因だと思います」
と話す。
男性の基礎化粧品は、
2020年のコロナの
大流行時にも、
前年比107%と、
増加しました。
女性はコロナ禍で、
購買意欲が衰えた傾向とは、
まったく真逆の結果
となりました。
とりわけ、ヤング層(15〜34歳)の
伸びが著しく、
マンダムの調べでは2017〜2021年の
5年間の間に、
183.3%と2倍近い
伸びを示しています。
ニキビに悩む世代でもある
ヤング層は、トラブル防止のための
スキンケアを熱心にやっているようです。
また、購買力の点で断トツなのは、
ミドル世代(36〜74歳)で、
5年間の伸び率も
ハンパではなく、
136.5 %と著しい。
ヤング・ミドル世代も
ともにスキンケアに
力を入れている。
やはり、男性も卵肌というか、
画面写りの良い
スベスベした肌に対する
憧れが一層強くなって
いるようです。
それは、脱毛ブームに沸く
日本の男性の潜在意識と
同じルーツをもつようですね。
青ひげなどない、
ツルツル・スベスベの
お肌願望がそうさせるのでしょう。
そして、男性用基礎化粧品に
特徴的なのは、
化粧水、美容液、乳液の効果が一本に
まとめられている
「オールインワン」が
人気だということ。
3本分の効能が
これ1本で済んじゃうので、
この辺が男性的というか
合理的な選択といえるでしょう。
2. 男の化粧品は、コンシーラ、BBクリームで完璧!
2021年10月、満を持してマンダムでは、
コンシーラ(シミや赤みだけを隠すもの)、
BBクリーム(美容液や化粧下地、
日焼け止め、ファンデーションが
一つになったクリーム)
のほか口紅、マニュキア
までをも売り出しました。
他のメーカーも、女性に特化していた
化粧品を男性も使えるようにと
ピンクだった容器の色を
変えて、男女兼用を
打ち出した化粧品会社も
現れました。
また、ニューヨークの
人気化粧品ブランドである
ボビーブラウンは
男性の購買層を意識してか、
韓国人の男性モデルを
イメージしキャラに
登用しています。
また、デパートなどでも
男性化粧品を置くところが
昨年あたりから、
少しずつ出てきたようです。
男性用メーキャップ商品の
市場がグーンと拡大したのです。
2018年が4億円の売り上げだった
ものから2022年には
25億円規模に拡大。
マーケットは膨張の
一途をたどっています。
例えば、高島屋大阪店
(2022年8月24日〜9月6日)
は試験的に男性用化粧品200点を販売。
期間が終了した後も、
販売を継続することになりました。
また、神戸阪急は
男性用ブランド
「ファイブ・イズム・バイ・スリー」
を取り扱うことに
昨年の8月決めました。
この化粧品メーカーは、
男性特有の肌悩みを
考えたファンデーションや
コンシーラなどの
ベースメイクを
取り揃えています。
女性の化粧品離れは、
コロナ禍で一層拍車をかけました。
マスクで隠れるからといって、
口紅を塗らず、女性用口紅の
消費量がガタ落ち、
という話も
漏れ伝わっってきました。
ところが、
男性向けメーキャップ商品の
市場規模が右肩上がりに
増えているのです。
マンダムが2021年売り出した
BBクリームは
2022年8月19日発売の雑誌
「MONOQLO」の男性用
BBクリーム部門で大賞を
受賞した他、
数多くの雑誌などで、
表彰されているのです。
一体どんな男性が
男性化粧品を買うのかと
思いきや、まさに
Z世代(2010〜2020年に成人した人々)
が中心であると、大阪市の
高島屋大阪店では
話しています。
でも、
「購入客の3割程度が
40歳代で、70代もいる」
とのこと。
このほか、男性化粧品の
愛用者は年齢層が
あついようです。
3. 男の化粧は古代から心理的に『メイクすると自信が出る!』
なぜ、そんな現代の男性は
顔の美しさにこだわるのでしょうか?
それに関しては
東北大学大学院の
阿部恒之教授はNHKno
取材にこたえて
「男性が化粧をしなくなったのは、
明治維新以降のことです。
歴史の物差しから見れば、
男性が化粧をしない時代は、
わずかだといえますね」
心理学の観点からも
阿部教授は男性の化粧について、
「メイクをすると自信が出るのです。
私の研究でも、
男性にメイクを施すと
『自信が出て活発になる』
という結果がでています」
というわけで、
NHKの記者が
大丸東京店の
メンズコスメコーナーで、
お化粧をしてもらったところ、
「顔色が明るくなったようです」
と話している。
「正直言いますと、自信とまでは
いきませんが
『簡単なメイクなら時々気分を
変えるためにやってもいいかな」と
思うようになったとのこと。
阿部教授は
「多様性が尊重される時代
を迎えましたよね。
『メイクは女性のもの』
という時代ではなくなった
のかもしれません」
とNHKの取材で結んでいる
by sono
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