お正月気分も抜けやらぬ1月8日、ユニクロが初任給を3万円引き上げて、33万円越えを発表しました。長年勤めている社員も同様に昇級します。
一方、高給取りでありながら過酷な仕事として知られる看護師の方からは、「私たちは身体を壊しながらやっているのに・・・」という不満の声さえ上がっています。
本メディアでは、2040年問題を見据え、どの分野の人材が有望で給料が上がりやすいかを徹底リサーチしました。転職を考えているあなたの参考になれば幸いです。
発端はユニクロの2025年1月8日付の発表!
ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは、1月8日, 2025年3月に初任給を30万円から33万円に引き上げると発表しました。
この引き上げは、単に初任給だけにとどまらず、「入社1~2年目の新人店長は、39万円から41万円に、年収730万円へと昇給。ほか社員の報酬も最大11%、要職等の登用により最大54%アップとなる」とのこと。
このユニクロの寛大な昇給は、高額報酬とされていた看護師たちを直撃し、看護師たちの動揺は隠せません。
SNSにはこんな投稿も「ユニクロの初任給33万‼看護協会…見ているかい?このニュース」と言った投稿 や、他の多くの看護師さんからも「ユニクロに転職しよう!」との声が多く寄せられています。
ではこの「ユニクロショック」ともいうべき事象は、他の企業でも起きているのでしょうか?
2025年1月9日伊藤忠商事などでは初任給30万円台を提示!
ユニクロの33万円ショックの余波を受けてか、1月9日、伊藤忠商事は新入社員の給料を引き上げ、総合職の大卒が30.5万円。院卒で34万円と発表しました。(但し、事務職の場合は大卒と院卒ともに22.5万円です。)
日本の大卒の初任給の平均が21万円、院卒が23.8万円といいます。(厚生労働省調べ)
伊藤忠商事の事務職は、日本の平均給与ですが、総合職は平均と比べると、高水準といえます。
伊藤忠商事の平均の年収は、1,672万円/平均年齢42.0歳です。
ユニクロの初任給の発表が8日で。伊藤忠の発表が9日ですから、まだまだ、初任給引上げに名乗りを上げる企業もあるかもしれません。
さっそく、1月10日にはNHKの夜のニュースで、「日動火災保険は来年4月入社する新卒初任給を現在の28万円から最大で13万円引き上げて、およそ41万円にする方針を固めた。(転勤に同意した者が対象)」と報じられました。
金融業界では、三井住友銀行、大和証券グループ本社、岡三証券がそれぞれ30万円に引き上げる計画を発表しています。
労働力が不足する2030年問題2040年問題とは?
一般的には2040年問題が広く叫ばれていますが、労働人口の減少の危機は、2030年にも訪れます。
2030年問題とは?
労働者にとって、賃上げに関しては、またとないチャンスかも知れません。なぜなら労働力が足りなくなるからです。
2030年には、7,073万人の人材が必要とされるのに対し、労働人口は6,429万人しか見込まれず、644万人の人手不足になると予想されています。
空き家の増加、飛行機のパイロット不足、IT人材不足(79万人不足だそう)、年金の支給年齢が65歳からになることが懸念されています。
医師、介護士、病院の数が不足し、生涯現役社会が進展します。
2040年問題とは?
日本の人口が減少し、2030年~2040年までで、865万人もの労働者が減少すると予想されています。
労働人口の減少が進む一方で、社会保障給付金の額は、2040年にかけて増加し、社会保障そのものが、立ち行かなくなる可能性も指摘されています。
2040 年問題の救世主は、女性、シニアと外国人労働者!
今までの雇用対象者の枠を広げ、女性、シニア、外国人労働者への期待が高まります。
女性については、出産や育児を機に、キャリアから一線を引いた女性が多くいます。
こうした女性に対して、子供が病気や学校閉鎖等に取得できる育児休暇制度が整備され、残業免除の対象の拡大も行われます(2025年4月1日から)。
育児のためのテレワーク導入や男性の育児休暇など、2040年に近づくに従って、子育てしやすいような環境が整えられていきます。
時短勤務やリモートワークを積極的に取り入れて、女性の経験値や知識を引き続き仕事に生かせる環境づくりが加速しています。
2040年に向けて、女性の労働環境や条件が、ますます整備され、女性にとって有利な状況が広がっていくでしょう。
女性の皆様、今が正念場です。頑張り抜きましょう!
これから伸びる分野とは?
言い換えれば、良いお給料を望める職業とは?
①IT関連
プログラミングやデータサイエンス、サイバーセキュリティーなどの分野での専門知識が求められます。
そして、嬉しいことにデーターサイエンティストなどのIT関連を学習する際には、国や地方自治体の補助金や奨学金が受けられます。
例えば、データサイエンティストの場合、教育訓練給付金制度を利用すれば、スクールの授業料の最大80%が給付されます。
具体的な補助金の詳細や申請方法については、地域の自治体や企業のウェブサイトをご覧になるのが、宜しいでしょう。
②医療分野も高齢化社会を迎えて、よりニーズが高まる!
看護師や薬剤師、医療技術者など、患者の健康を支える役割を果たす職業がたくさんあります。高度な専門的知識と経験が求められます。
ネットなどを見ていると「看護師募集、月収30万円」を超える求人が数多く見つかります。自分の適性と体力を考えて、看護師になるのも一つの手です。
知り合いの看護師さんは、子育てや家事を両立して看護の仕事をしています。
③販売職もマーケッティングやカスタマーサービスでの活躍が期待されます!
お洋服が好きな方は、ユニクロ並みの給料がもらえるかもしれません。
各企業は、有能な人材を求めており、例えばユニクロでは英語と中国語のできる店員さんが活躍しています。コミュニケーション能力や顧客対応スキルが試されま
まとめ
日本の給与水準は低く、OECD諸国内で25位(2022年)です。アメリカが3位で、日本の平均年収は約581万円と言われており、アメリカの平均年収が1096万円との差は約503万円もあります。
この問題は、また後日、改めて別の記事で詳しく取り上げるとして・・・・
目下、所得税の控除額を103万円の壁から123万円に引き上げられ、国民民主はさらに引き上げを要求している問題。
そして「ユニクロショック」とも言える初任給の大幅アップとそれに続く、金融業界の初任給のアップの動きが話題です。
この現象、そして2030年問題、2040年問題という難題を乗り越えることを祈るばかりです。
ただ、女性に追い風は吹いています。
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