2025年の物価高騰をどう乗り切る?食費の見直し・冷凍庫の活用・米価の高騰は下がるきざし?

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2023年の消費者物価指数(CPI)は8月に前年同月比4.2%上昇という驚くべき数字を 記録しました。2025年5月末現在も、以前として3%超の物価上昇が続いており、物価は落ち着きを見せていません。

特にお米の価格高騰について、新任の小泉進次郎農林水産大臣は、大胆にも米価を2000円台(5kg当たり)にと力強く宣言し、備蓄米を大手スーパーなどで売り大変な人気です。

中長期的に減反政策の見直しが必要であり、短期的には、コメの関税を引き下げて、輸入枠の拡大が必要だろう」と産経新聞の取材に対して、キャノングローバル戦略研究所・山下一仁研究主幹は答えています。

米を含めた物価高は当分続きます。今回は街で聞いたリアルな「節約術」をご紹介します。

 食費の中でも「果物の価格」が家計を圧迫中!

まず、家計を圧迫している品目と言えば、食料品、とりわけ果物です。スーパーでりんごが1個250円という価格に驚かされた経験はありませんか?

実は、ビタミン類は何も果物から摂取しなくても、野菜からも十分に摂ることができます。

ダイエット内科医吉木伸子先生は、次のように話します。「フルーツには果糖も含まれていますので、ビタミンはできるだけ野菜から摂ることがおすすめ」とのこと。

吉木先生おすすめは、カリフラワー、れんこん、パプリカ、かぶなどの野菜。

実は、物価の優等生である野菜の「もやし」にはビタミンCが多く、カリウムはもやし1袋当り、160mg。カルシウム、ビタミンDなどの値も素晴らしいのです。

また、もやしは1袋当り30kcalと低カロリーなのが魅力であり、家計を助ける優秀な野菜なのです。

いちごは、最近冷凍いちごがイオンなどのスーパーでお安く出回っています。いちごは1粒5kcalのダイエットの女王ですから、家計にもやさしく、冷凍ですから日持ちもするので、一石二鳥です。

生肉の下味冷凍で時短&節約を両立!

特売で、豚小間やひき肉をまとめて購入し、下味をつけて冷凍保存することで、食費の節約と調理時間の短縮が両立できます。

1、味付け「そぼろ」にして冷凍保存!

夏場は食品が傷みやすい季節です。たとえ、まとめ買いをしても保存袋にいれて冷凍すれば、栄養もうま味も保てます

味が落ちやすいひき肉は、そぼろを作ってから平にならして、ラップに包みそのまんま保存袋に入れます。レンジでチンして、三食弁当の具に。

2.サラダチキンの冷凍保存で便利に

比較的安い胸肉で、サラダチキンを作り、食べやすいサイズに切ってラップをして冷凍保存。解凍後もジューシーさが保たれます。

まず、水気をペーパータオルで拭き、耐熱容器でレンジ加熱後、冷まして切る。それから冷凍し、食べる時は、冷蔵庫か流水で解凍後、野菜の上にのせ、ワンランク上のチキンサラダに。

3、ソーセージの「冷凍保存」

ソーセージは、冷凍し使う分だけ取り出し、フライパンでそのまま加熱できるので、便利です。

4、アジの干物の冷凍保存

アジの干物をクッキングホイルで包んで冷凍し、(3から4週間保存できます)アルミホイルのまま、魚焼きグリルで焼けば、OK。鮭を冷凍保存し同じように保存調理できます。

5、シジミ・あさりの冷凍保存

氷づけにしうま味を凝縮することができ、保存期間も6~10週間可能です。保存容器にシジミと水を入れて、氷漬け冷凍にします。そうすることによって、栄養価とうま味成分がギュッと凝縮されます。味が落ちず、あさりも同様にできます。

など、特売日に大き目のパックを買っても、冷凍保存しておけば、コスパ・タイパに役立ちます。

 節約×ダイエットに効く「ワンプレート盛り」

食費のかさむ「原因のひとつ」が食べ過ぎ。その防止に「ワンプレーと盛り」スタイルにしてみてはいかが?

一皿にご飯、タンパク質、野菜をバランスよく盛り付けることで、量を視覚的に管理しやすくなります。ちょっとお子様ランチみたいと思われるかもしれませんが、「カフェ風で楽しい」「洗い物が減って家事が楽になった」と思わぬ副次効果もあります。

このワンプレートに盛り付けるやり方はれっきとしたダイエット法として確立されています。ワンプレートに乗った食べ物以外は食べてはいけないというルールが特徴です。

節約の道はダイエットの道に通ずるなんて格言が生まれそう。

米価が前年と比較すると約2倍!でも、5kg当たりいくらならOK?

失言問題で失脚した江藤拓農水大臣に代わり、元環境大臣の小泉進次郎氏が農水大臣になり、積極に対策を進めており、期待が持てます。

石破総理大臣は「米5kgあたり、3,000円台 」を玉木国民民主党代表に国会で確約しました。実際農家の台所事情は、肥料、農薬、資材、燃料の高騰、異常気象などで、厳しいのが本音

ここ数年赤字続きで、今年はやっとトントン。資材が高くて手放しでは喜べない」(60代・東北地方の稲作農家)

「収入は増えたけれど、コストも倍。黒字って感じじゃないです。将来の不安は消えていません。」(40 代・関東の米農家)

一部大規模農家やブランド米を作ったり直販ルートを持つ農家が「やっと利益があがるようになった」と言っているにすぎないようです。

なぜ、米の価格が2倍まで上がったのか?「これは米の生産量を抑える事実上の減反政策で生産量を減らしてきたことにあります。農産物は供給が不足すると急に値段が上がる傾向にある。対策的には「減反政策」の見直しが求められる事態のよう。

それにしても米の流通ルートのシステムが5次仲買いまであるとは、古すぎます。そうした現実をふまえ、小泉農林水産大臣には、持続可能な大胆かつバランスのとれた施策を期待したいところです。

まとめ

  1. 果物の代わりに野菜でビタミンを摂る
  2. 冷凍保存で生肉、干物、貝類を美味しく節約
  3. ワンプレートで、節約×ダイエットを
  4. 米価も改善の兆しあり

以上、様々な巷の節約術を紹介いたしました。お役に立てれば幸いです。

消費者にとっては、少しずつ希望の光が見え始めているとはいえ、世界情勢やトランプ関税の行く末もどうなるか、見通せない状況が当分続きそうです。

ただ分かっているのは、トランプ大統領は日本に対する関税をゼロにするとは言ってないこと。厳しい日々は当分続きそうな気配です。

それでも、私たち一人一人が「できることから実践していく」、その知恵と工夫こそが、」物価高騰時代を乗り切る鍵ではないでしょうか。

 

 

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