まちぶせ歌詞怖い?感想口コミレビュー!

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「まちぶせ」という歌の魅力を紹介します。

最近は昭和歌謡曲がまた流行ってきていますね!

まちぶせ歌詞ははストカーソングで怖いのか?

感想や口コミレビューを紹介します♪

まちぶせは昭和歌謡曲

「昭和の日」フェア

 近所の図書館に出かけると、「昭の日フェア」と題して昭和にまつわる本を1つの書架に集めていました。4月29日は「昭和の日」なので、それに便乗したようです。

 昭和の子どもの遊びや、昭和の生活、昭和の流行など、どこか懐かしい匂いのする本たちを多くの人が手に取っていました。昭和に青春時代を過ごした人はもちろん、私のようなリアルタイムで昭和を知らない者たちも惹きつける魅力がそこにはあります。

 そういえば最近は、Z世代と呼ばれる若者たちの中にも「昭和」に魅了されている人がいると聞きます。

 

まちぶせ感想口コミレビュー

 私は昭和の歌謡曲や70年代、80年代のアイドルなどが好きで、今でもそれらの楽曲をよく聞いています。そこで今回は、私も「昭和の日」にあやかって「まちぶせ」という歌を紹介したいと思います。

この歌は荒井由実さん作詞・作曲の名曲です。ご本人もセルフカバーで歌われていますが、私は何といっても1981年発表の石川ひとみさんのバージョンが好きです。実はこちらもカバーシングルで、もともとは1976年に三木聖子さんが発表したのが最初だそうです。そちらもそちらで味があっていいのですが、やはり私は石川ひとみさんが好きです。

 石川ひとみさんバージョンはご自身の最大ヒット曲ということもあり、私も小さいころからすでに耳にする機会がありました。ちなみに私が生まれたのはこの曲の発表から数年後になります。初めてこの歌を聞いたのは、まだインターネットも普及していなかった頃でした。そんな時代に、石川ひとみさんの歌声が自然と私の耳に入ってきたのです。


待ち伏せ歌詞怖い?

「まちぶせ」に感じる純粋な昭和女子の姿

 ところで、この歌詞の内容についてはよく世間で「ストーカーソング」だと言われるようです。ですが、私はそうは思っていません。

 「夕暮れの街角、のぞいた喫茶店」で主人公が見てしまったのは、思いを寄せる彼(あなた)と、「あの子」の姿。二番の歌詞で主人公が「気のないそぶり」をしてテーブルに加わっているところを見ると、おそらく主人公も含めたこの三人は気の合う友人同士でもあったのでしょう。

主人公が座ったのは「あの子」の隣でしょうか。彼女にはわからないように、おそらく斜め向かいに座る「あなた」に熱い視線を送ります。それだけです。このときの主人公にできたことは、それだけだったのです。

さらに次のメロディにのせて、石川さんはこう歌います。「あの子」が振られたらしいのだと。しかし主人公は行動を起こしません。「別の人がくれたラブレター」を見せて「あなた」の心を揺さぶろうとしたり、「偶然」をよそおってまちぶせをしたり……。これが主人公の精一杯でした。

なぜ主人公は動かなかったのでしょう。それも駆け引きだと言ってしまえばそれまでかもしれません。しかし私は、いわゆる駆け引きとは少し違うのではないかと思うのです。

この主人公は、現代でいえば少し消極的な中高生くらいの女の子のように思えます。好きな男の子に彼女が出来たけれど、どうすることもできないからとにかく今までどおりの友達関係を続けようとする。彼を「熱く」見てしまうのはその恋心ゆえであり、別に彼の気を引こうとしているわけではないのです。

彼が彼女と別れたらしいと知っても、だからといってすぐに行動を起こせるわけではありません。今まで散々仲のよい友達のような顔をして接してきたのに、急にアプローチをかけるのもなんだか変だと思うからです。不自然なことはできないのです。それでどうしても回りくどいやり方になってしまいます。

でも、こうやってせっせ地道な努力を続けていれば、いつか彼が私の視線に気がついてくれるかもしれないし……。この歌の主人公の行為は危ないストーキングなどではなく、恋の成就に向けて今の自分ができる精一杯の努力をしているだけなのです。実に他力本願で、後ろ向きな恋の表現だと思います。

歌い手石川ひとみさんの魅力

あくまで私の想像ですが、昭和50年代ごろには20代前半の女性にもまだこんなタイプが多かったのではないかと思っています。そんな少し引っ込み思案な少女の心を石川ひとみさんが歌い上げるのです。石川さんは当時歌手としてそこまで売れっ子だったわけではないようですが、美しく澄んだ歌声は非常に安定しています。

また、石川さんはよほどこの楽曲が好きなのでしょう。丁寧に言葉を曲にのせていくその姿は、はっきり言って自信に満ち溢れています。どちらかといえば消極的な少女の心を歌っているはずなのに、石川さん自身の実力も相まって非常に挑発的な歌にも聞こえるのです。だからストーカーソングだと言われてしまうのではないかと思います。

まちぶせこんな人たちもカバーしています

「まちぶせ」は言わずと知れた名曲です。すでに多くの歌手がカバーしています。

徳永英明さん、JUJUさん、Little Glee Monster、上白石萌音さんなど、令和になっても多くの人に歌い継がれていますし、今後も歌い継がれていく曲だと思います。

「昭和の日」にちなんで、新しいけど懐かしい「まちぶせ」を聞いてみてもいいかもしれませんね。


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