2022年10月22日付の
産経新聞(The Sankei News)
を見てびっくり!
なんと、
「昭和歌謡がネットで若者に大ウケ!」と
いう内容の記事なのです。
産経新聞では音楽評論家の
中将タカノリさんのコメントを
引用して、
「確かに動画共有サイトの
YouTubeやTikTokでは
昭和歌謡の投稿が
目立っています」
と指摘。
なお昭和歌謡の復活は、
カラオケ業界も同様らしいです。
第一興商では、
筒美京平の死去後、
カラオケや音楽配信サービスで
昭和歌謡の作品を
リクエストする方が
増えたとのこと。
昨年は人気女優にして歌手の
上白石萌音が昭和・平成の
歌謡曲ばかりを
集めたカバーアルバムを
2枚、全21曲をリリースしました。
オリコン6位、という好成績
だったのです。
ここ2〜3年の昭和歌謡ブームとは?
一体この現象は
どういうものなのでしょうか?
1. 昭和・平成歌謡がウケる理由アンケートによれば「癒し」という説
エイベックス通信株式会社による
昭和歌謡に関するアンケート調査では、
昭和歌謡がウケる理由は
以下の通り。
昭和歌謡を好んで聞く人が
全体の83%。
昭和をよく知らない30代でも、
85%の人が昭和歌謡を聴いて
楽しんでいます。
昭和歌謡の魅力は、
「親しみやすさ」と「癒し」。
そして「リラックスできる」と
いった答えが大半を占めているのです。
アンケートの解説文では
昭和歌謡を
「令和の癒しソング」と
形容しています。
人々が「昭和歌謡」を
聴きたくなるタイミングは?
との問いに、全体の約半数が、
リラックスしたい時と
答えているのです。
2. 昭和歌謡の3つの大きな特徴。覚えやすいメロディーと分かりやすい歌詞
①前述の音楽評論家の中条さんは、
昭和歌謡の特徴を
「一度聞けば覚えられる曲が多く、
歌詞の文字数も少ない。
それに反して、現代曲は
歌詞が長く、万人受けしない」と。
②ジュリーや、山口百恵、
松田聖子、中森明菜など
卓越した存在感のある歌手が
いたことも昭和歌謡の
素晴らしい特徴のひとつだそう。
③前出の上白石萌音は、
ブームの理由をこう話す。
「『昭和・平成』という時期には
名曲が多いです」と。
1998年(平成10年)生まれの萌音は、
ユーミンが大好きだそうで、
「ユーミンとは出会わずには
いられなかった!」
との熱い思いを
語っています。
カバーアルバムでは
萌音は生まれる15年前の
ユーミンの曲を
愛おしそうに歌っているのです。
3. 海外からの昭和の音楽に対する再評価もブームの後押し!
2022年7月20日、アメリカ出身で
DJのカマサミ・コング氏は、
昭和時代に流行した
シティーポップの
米国での復活劇を
インターネット上で熱く
語っています。
彼は、現在の日本における
80’年代・90’年代のブームは、
竹内まりやが1985年(昭和60年)
に発売した
「プラスチックラブ」の
全米でのヒット(2017年)
がきっかけと話す。
2019年にはなんと、YouTubeにおいて
彼女の曲が6,300万回も
再生されたとのこと。
また、2020年10月に
YouTubeのRainych(レイニッチ)が、
昭和の歌姫であった松原みきの
「Stay with me」を
カバーしました、
それが、Spotifyグローバルチャート
18日連続世界一を
記録したのです。
2022年11月5日には、
昭和54年に製作された
松原みきのミュージックビデオが
再編集され、
YouTube公式チャンネルで
公開されています。
とまあ、1980年代における
日本の「昭和の音楽」がここへきて、
海外から評価されたことも、
日本の音楽業界が昭和の
「音」に自信を持ち、
積極的に取り上げるように
なったきっかけとも
言えるかもしれません。
4. 昭和シティーポップのお二人松任谷由実・山下達郎が揃って全国ツアーが大盛況!
また、昭和シティーポップの
旗手2人が相次いで50周年記念アルバムや
ラジオ番組30周年記念の
全国ツアーをしているのが
ニュースになっています。
●松任谷由美(68歳)は
2023年の12月までに
ドームツアーを50ヶ所で
やる予定。
ユーミンの取材をしていると、
「親子二代にわたるファンです」
と話す60代の女性が数多く
いらっしゃいました。
また平成生まれのカップルも
結婚式で松任谷由実の
曲を使ったと言っています。
●山下達郎(69歳)の場合、
今年は3年ぶりに24都市、
47公演を行なっています。
コンサートに息子さんと
一緒に行く60代のお父様の
投稿がラジオで
読み上げられたとのことも。
そんな昭和生まれの音楽家を
好きな若い世代が
増えているようです。
お二人の
「昭和歌謡」の範疇には入らないでしょう
けれど、昭和の音楽が確実に
子供のころから親を通して、
若い世代にも根付いている
証かもしれません。
5. まとめ 癒しの昭和歌謡、分かりやすいメロディーと歌詞の短さが長所
歌手で女優の上白石萌音さんが言うように、
昭和・平成の歌のは、
名曲が多いのかもしれません。
また、音楽評論家の中条さんが
仰っているように、
昭和歌謡は一度聞けば
覚えやすいメロディーと歌詞の
短さが、特徴なのかもしれないです。
これからはZ世代・ミレニアム世代
といった昭和末期・平成生まれの方々が、
日本の消費活動や文化を
けん引してゆくことになります。
若い世代がレトロな
昭和歌謡にここ数年
スポットを当て
続けたように、
来年はどんな音楽に
着目するのか、
本当に楽しみです。
by sono
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