阿部一二三と詩のオリンピック2連覇なるか?家族が結束チーム阿部の底力!

スポーツ

前回の東京五輪で兄妹同日優勝という偉業を成し遂げた阿部一二三(ひふみ)と詩(うた)兄妹が、2024年7月26日から始まるパリ五輪に出場します

彼らは、詩の両肩の大手術や様々なスランプを乗り越え、ようやくパリ・オリンピックへの出場を勝ち取りました。

これまでの両親の熱量あふれる深い愛情と毎日の励ましや自主トレなどの指導が、二人を世界の頂点に立つ立派なアスリートに育て上げました。

今回は、家族愛に支えられた「チーム阿部」の成功の秘密に迫ります。

まずは、お兄さんの阿部一二三さんのストーリーから始めましょう。

阿部一二三選手の自主トレは小2の時から?

阿部一二三選手は、1997年(平成9年)生まれの27歳。神戸市生まれの柔道家。階級は66㎏級。得意技は背負い投げ。

5歳から少年柔道クラブに入部。

なぜならその前にやっていた水泳では、体が小さいため父は一二三には不利だと思ったそう。

で、体重別の種目のスポーツがいいと父親が判断し、5歳の時一二三を水泳から柔道に鞍替えさせたのです。

小2の時、同学年の女子選手に投げられたのが悔しくて、「強くなりたい!」と言う一二三に、父親は本格的な自主トレーニングの指導をはじめました。

(30歳の時、父親は国体の水泳に出場するほどのアスリートであったのでトレーニングの指導は上手だったようです。)

第一に、父や母のルーツに運動能力に秀でた人間が多く、第二に、負けず嫌いのメンタルが代々受け継がれてきたことが、柔道家として世界一に輝くことができたのだと、NHKの「ファミリーヒストリー」などの番組では一二三達の活躍の原因をこう分析する。

地元の少年柔道クラブ「兵庫少年こだま会」の高田幸博監督が一二三の5歳の入会当時を振り返る。

「道場に通い始めたころは、どこにでもいる普通の子供だったけれど、(次第にお父さんの自主トレが功を奏したのか)、スピード感がすばらしく、また体感のバランスもよくなり」、徐々に自分の背丈より大きな人を相手に試合で勝つようになったそうだ。

父親の浩二が一二三に「強くなりたかったら、トレーニングをしよう!」と、浩二の声の掛け方もすごく上手です。また、「頑張ろう!」という気持ちの盛り上げ方がうまいのだと少年柔道の高田監督は父親をこう評する。

一二三少年は、中2の時には全国中学校柔道大会で優勝するまでになったのです。

 詩は5歳の時兄と同じ少年柔道クラブに!

一二三の妹の詩(うた)は2000年生まれ。兄のやっている柔道がやりたいと、5歳の時、少年柔道の高田監督の門をたたいた。

が、小学校の頃はそれほど熱心に練習をしなかったと言われています・・・・

詩は天才肌と言われて育ちましたが、中学校までは目立った記録も残せませんでした。ただ、小6の時、初戦で80kgもあった相手に小外刈りで、あっけなく敗退。

この負けを契機に阿部家のDNAとも言うべき、負けん気に火が付いたようです。

中学に入学後、詩は練習にも真面目に通い始めました。しかしながら、なかなか1位にはなれなれませんでした。その間、詩を一二三が気遣って、ずっと詩を励まし続けたのです。

ほんとに阿部家の家族愛&兄妹愛は凄いものだと思います。

詩は家族の支えがあって負けから立ち直れた!

高校時代のインターハイで負けを喫した時、詩は「今までやってきたことが、すべて間違いだったような気分にまで」陥ったとのこと。そんな時、兄の一二三に叱咤激励されて、立ち直ることができたと当時を振り返り、詩はそう言ったのです。

これもまた、家族の支えが何よりの力いわば、「チーム阿部」の本領が発揮されたのだと思います。

一二三さんも詩さんも人並みはずれた才能はあったとは思いますが、それだけで、金メダルを取れるほどスポーツの世界は、甘くはありません。

一戦一戦の積み重ね、負けることもあり、その心のケアは、本当に大変だったと思います。毎日毎日の家族支え、心のケアというか「チーム阿部」の存在が必要不可欠だと言えるのではないでしょうか!

阿部詩は高2のインターハイで優勝!このころから強くなって!

阿部詩は高2のインターハイでは優勝。この頃から詩の勝負強さが際立ってきたようです。

世界選手権の代表監督を務める増地は、「選考試合4試合のうち3大会で優勝している。さらに国際試合で負けていない」この後、一二三との兄妹での同時出場は史上初となった。

大学入学してすぐ詩は突然ホームシックに!

高2から高校3年生までは順風満帆のようでしたが、体育大学に入学した途端、ホームシックにかかり母親に泣きついたそうです。

心配した詩の母親は、詩から電話のあった翌日、取るものもとりあえず東京へ駆け付けました。

これが、「阿部家の家族愛」「チーム阿部」と言ってもよいと思います。

母親は、自宅で喫茶店を経営していました。それをほって置いて、神戸の自宅から東京へと駆け付けたのです。

これって、普通のご家庭では考えられないこと。ご両親揃って、詩にとっての柔道が、何より大切なものという認識がなければ、母親はそんな行動には移せないものです。

家族一丸となって、金メダルを取りにゆくということなのです

そんな家族の支えもあってか、詩は、52kg級で、2018年18歳の時、世界選手権は兄妹同時に世界チャンピオン。2021年の東京オリンピック(21歳)でも、兄と同日に金メダルを獲得しました

2024のパリ五輪でも兄妹の金メダルが期待されています。

パリ五輪の目標は兄妹で2連覇!

一二三は2023年6月30日のテレ東スポーツで「今最大の目標は、兄弟で2連覇!」と宣言した。

でも、ここまでの道のりは前述したように、順風満帆とは程遠いものでした。

例えば、詩は2021年秋に両肩の手術を受け、戦線に22年4月復帰しました。ですが、準決勝を前に棄権したのです。その後10月、世界柔道選手権に出場。そんな困難を乗り越えてきているのです。

一二三はサンスポの取材にこたえて2024年7月5日、「きょうだいの2連覇を必ず達成したい」と日本選手団の結団式の際、力強く述べていました。

まとめ

2024年7月26日パリ・オリンピックは開幕します。阿部一二三と詩兄妹は、パリでどんな活躍を見せるか、楽しみです。

2人の初戦は、7月28日(日)大会2日目に女子52kg級阿部詩、男子66kg級阿部一二三が出場。世界の強豪相手にオリンピック日本選手団初となる2大会連続兄弟同日優勝なるか?期待に胸をはずませて、テレビの前で待ちましょう!

 

 

 

 

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