夏祭りとは、夏に行われる縁日、盆踊り、納涼祭、七夕祭り、灯ろう流し等のこと。
京都の有名な「祇園まつり」も、もともとは平安時代に流行した疫病(えきびょう)が原因。荒ぶる死者の魂によって引き起こされたと考えられたため、鎮護(災いなどをしずめる)の祭りが行われました。
今回は、千鳥ヶ淵の灯ろう流し、東京湾納涼船、神楽坂まつり、高円寺阿波踊り、新宿エイサー祭り、浅草サンバカーニバルなどの個性豊かな東京の夏祭りを中心にお伝えします。
皇居・千鳥が淵の灯ろう流しは2千個余りの灯ろうが!
そもそも灯ろう流しは「お祭り」なのか?そんな疑問をもつ方もあるかもしれませんが、鎮護(ちんご)、これは立派な亡くなった方の魂を鎮める行為なのでつまりは、「お祭り」の一種なのです。
東京のど真ん中にある桜の名所としても名高い皇居・千鳥が淵は、江戸城拡張の際できた御堀です。ボート乗り場があり、そこから灯ろう流しのボートがでます。
一つ一つの灯ろうには、人々の感謝や希望、平和への願いがこめられ、送り火として2千個あまりの灯ろうが水面へ放たれます。
灯ろうを流したい方々の抽選会は終わりました。
でも7月24日(水)・25日(木)19:00~20:00の間、灯ろう流しは観覧できます。雨天・荒天時中止
灯ろう流しの場所へのアクセスは地下鉄「九段下駅」2番出口/地下鉄「半蔵門駅」5番出口
東京湾納涼船は今年も運行!大型船でのイベント、お安い!
6千トンもの大型客船「さるびあ号」をフルに使い、音楽イベント、豪華なお食事、美しい夜景の解説などをトータルで楽しめるエンタメとなっています。
期間は2024年9月23日(月・休) まで(全日予約制)
時間は19:15竹芝客船ターミナル出航 ~ 東京湾内周遊 ~ 21:00竹芝客船ターミナル帰着
開催場所は竹芝客船ターミナル
最寄駅は、ゆりかもめ竹芝駅より徒歩1分
所在地は、東京都港区 海岸1-12
料金・費【乗船料】大人 2,000 円 小学生 500 円
※7月~9月の日~木曜日は、ゆかた割引:ゆかた姿で乗船の大人の方は、男女ともに上記料金より1,000円引です。
電話予約:03-3437-6119(毎日9:30~19:00まで)
とても、にわかには信じられない料金の安さ。まだどこにもレジャーにお子さんを連れて行っていない方、ぜひともこの東京湾納涼船に夏休みの思い出として、乗船なさってみてはいかがでしょうか?
目黒区のホテル雅叙園でアートな催し 今年は「妖美なおとぎばなし」
累計来場者数が52万人の人気企画です。
今年は、竹取物語、葛の葉伝説、天女の羽衣などのおとぎ話にちなんで、東京都指定有形文化財の会場で、催しが展開されます。
美しい月が眺められる「十畝の間」での幻想的な世界。池の鯉が龍と化す様子を垣間見る「草丘の間」。 夢か現かまるでおとぎばなしのような物語の扉が、階段をあがる度に開いていきます。
開催期間2024年9月23日(月・休)、まで
時間 11:00~18:00
最終入館17:30
※8月17日(土)は17:00まで(最終入館16:30)
会場 ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
最寄駅 目黒駅
所在地 東京都目黒区 下目黒1-8-1
料金・費用 一般 ¥1,600 / 大学・高校生 ¥1,000 / 小・中学生 ¥800
新宿エイサーまつり 84以上の団体が参加する大沖縄舞踊大会!
7月27日(土)12:00~⒛:00まで
新宿駅東口、西口一帯で繰り広げられる沖縄における祭りの代表でもあるエイサー。その踊りのグループが84も出場。
演舞会場は新宿アルタ前、新宿高野前、ビッグカメラ前、伊勢丹・丸井前。
東口では、双葉通り、モア4番街、歌舞伎町ゴジラロード、西口では新宿三井ビル、ヨドバシカメラ新宿西口、小田急ハルク前。
オープニングセレモニーには、吉本興行よりガレッジセール・ゴリさんらがかけつける。
(注)ちなみに、エイサーとは、旧盆の最終日(旧暦7月15日)に行われる祖先をあの世に送り出す念仏おどりのこと。沖縄のお盆は7月13日から15日までです。祖先崇拝の強い沖縄では、お盆はとても大切な行事です。
第50回神楽坂まつりほおずき市阿波踊り大会子供阿波踊り大会など
7月24日(水)~27日(土)にわたって繰り広げられる、神楽坂での夏ならではのイベント。
ほおずき市は毘沙門天善国事境内、同じく子供縁日コーナー。善国寺前には50店舗余りの屋台が販売する。
神楽坂の見どころガイドツアー、ゆかた着付けサービスなどもある。
3日目と最終日の阿波踊り大会(大人踊り大会と子供阿波踊り大会)東京神楽坂連や遊水連など18連が参加。間近で楽しむことができます。
原宿表参道元気祭りスーパーよさこい
120以上の団体が躍る「よさこい」。そのよさこいラバーが原宿・表参道一帯を埋め尽くす。
会期:8月24日(土)~25日(日)
主催:商店街振興組合原宿表参道欅会
会場:明治神宮/原宿表参道/代々木周辺
やはり、このイベントも単なる舞踊を見せるものではなく、「明治神宮の奉納祭り」だそうです。
明治神宮は、初詣での数では日本一を誇る由緒正しき神社です。その地から発展した原宿・表参道地区は、若者やファッションの街としても知られています。
よさこい独特のカラフルな衣装もファッションの街に相応しいと思われます。そんな原宿・表参道地区では、日本の元気を世界に発信していきたいと、2001年に立ち上げたそうです。
今年で22回目のイベント。沢山の観客が予想されます。勿論、例年100万人をこえる観客動員数をほこります。遠くはベトナムからの参加グループもあります。
なお、素晴らしい団体には、賞も贈られます。昨年2023年度の元気大賞は、高知県の「ほにゃ」でした。
夏の座・高円寺阿波踊りは
開催日:8月24日(土)・25日(日)
時間:第1部は会場11時/開演 11時30分
第2部 会場13時30分/開演14:00
会場:高円寺1
東京都高円寺北2-1-2
※以前は、連に入っていない方を指導し、当日本番に阿波踊り加わるとう画期的システムございましたが、残念ながら今のところ休眠状態です。復活を望みます。
夏まつりの〆は9月15日の浅草サンバカーニバルで!
例年50万人もの人出でにぎわう浅草サンバカーニバル。もともとは浅草芸人の伴淳三郎氏の発案で、実現したもの。
このサンバカーニバルは、地域の観光開発・活性化を目指し、昭和56年から始まりました。現在では、日本の夏をしめくくる一大イベントとなっています。
名称:第39回浅草サンバカーニバル
開催日時:9月15日(日)、12:00~17:00
開催場所:浅草 馬場通り~雷門通り
主催:浅草サンバカーニバル実行委員会
まとめ
夏まつり特集はいかがでしたでしょうか?
亡くなった方の魂を弔う目的の灯ろう流し。
盆踊りとは亡くなったご先祖様の魂を迎えおもてなしをします。そんな日本に伝わる夏祭りの数々ご理解いただけましたでしょうか?
中には、浅草のサンバカーニバルなど海外のキリスト教のイベントを「夏のしめの行事」として取り入れてしまった夏祭りもございます。
どうぞ、鎮護(災いをしずめる)の意味もある日本の夏祭りイベントの数々、しばし暑さを忘れ、どうぞお楽しみくださいませ。
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