ガンバ大阪のレジェンド 遠藤保仁について
2024年1月9日、 Jリーグそして日本代表としても多大なる功績を残した遠藤保仁選手が引退を発表しました。
43歳という年齢ですので非常に長い現役生活ではありますが、昔から遠藤選手の活躍を目にしていた筆者にとってはついにこの時が・・・、とショックを隠し切れませんでした。
この記事では、日本サッカー界に多大なる影響を及ぼした遠藤保仁選手について紹介したいと思います。
遠藤保仁 ガンバ大阪新コーチ就任
遠藤選手は鹿児島県出身で、Jリーグでは主に、2001年から所属したガンバ大阪での活躍が顕著でした。
引退後はそのガンバ大阪のトップチームコーチに就任することが決定しているそうです。
J1リーグ通算672試合出場、そして日本代表通算152試合出場という記録はいずれも歴代最多であり、とても長い年月、サッカー選手の第一線で活躍されてきたことが一目瞭然です。
遠藤保仁の活躍履歴紹介
遠藤選手は主に中盤のミッドフィルダーと呼ばれるポジションでプレーしましたが、正確な長短のパスとボールコントロール、そしてなんといっても鳥の目のようにピッチを俯瞰して全体を把握することができる広い視野が特徴です。
どこに選手がいてスペースがあるか、また、どういうパスを出せば、敵がどのように動いて、最終的にどこにスペースが生まれるのか、ピッチを俯瞰できるからこそ、敵味方を操るかのような玄人向けのプレーに何度も心躍らせられました。
そしてその広い視野を存分に生かすことができる、キック精度を持っていて、意図した場所に意図したスピードやスピンでパスを供給することができます。結果として、Jリーグや日本代表で、チャンスを作り出し、たくさんの得点シーンを演出してきました。
遠藤保仁得意プレーは?
キック精度を活かす機会はプレーが動いている時だけではありません。
フリーキックやペナルティーキック(PK)といった、プレースキックの場面でも、遠藤選手の技術は輝きます。2010年南アフリカワールドカップのデンマーク戦で見せたフリーキックが印象的ですが、カーブをかけたコントロール抜群のシュートでJリーグでもゴールを量産しました。
一方、PKでは遠藤選手の代名詞“コロコロPK”が有名です。ボールを蹴るギリギリまでゴールキーパーの動きを見極めて、キーパーが我慢しきれず動いた方向とは逆方向にコロコロと優しいグラウンダーのボールを冷静に流し込む技術はまさに職人芸といえます。
コロコロPKの代表的なシーンには、2008年のクラブワールドカップにガンバ大阪の一員として出場し、当時世界最高峰のクラブチームそして最高峰のゴールキーパーであるファンデルサールからゴールがあります。
試合には敗れてしまいましたが、世界最高峰の相手に対しても、冷静にマイペースで普段通りのプレーに遠藤選手らしさを感じました。
遠藤保仁の性格は?
そんな遠藤選手ですが、非常にマイペースな性格であることも有名です。どこか飄々とした性格で、ハーフタイムには気持ちをリセットさせるため、シャワールームに直行するというルーティンがあるそうです。
マイペース感は試合中にも垣間見ることができます。遠藤選手はあまり全力ダッシュをするシーンを見かけない選手ですが、これには合理的な理由があり、効率よく省エネで常に相手より有利な位置にいることを意識しているからこそできるプレーなのです。そんなポジショニングセンスの良さも遠藤選手の特徴の一つでした。
まとめ
1/9引退を発表した遠藤保仁選手について紹介してまいりました。
数多くの監督からチームの要として信頼され、独特なキャラクターと抜群のセンスで、たくさんのファンを魅了した選手です。
まずは26年もの間現役として活躍し、日本サッカー界をけん引してきた遠藤選手に敬意を表すとともに、今後新しい立場でさらに活躍されることが非常に楽しみです。
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