日本語では「12時間ダイエット」と呼ばれるこのダイエット法は、英語名では「intermittent fasting(断続的断食)」または「ファスティング・ダイエット(断食)」とも呼ばれています。
このダイエット法が注目されるきっかけとなったのは、2016年に大隅良典教授がノーベル生理学・医学賞を受賞し、オートファジーのメカニズムが明らかになったことによります。これで、12〜16時間の断食が、ダイエットに有効であると証明されたのです。
現在では、ハリウッドやテック企業の実業家を中心に世界中に断食の実践者は増えています。日本においても12〜16時間の断食を行うダイエットを推奨する医師や実践者が出現しています。
本記事は12時間ダイエットの基本的やり方や海外セレブの成功例、そして医学的観点から見た効果と注意点を詳しくご紹介します。
日本で行われている12時間ダイエットとは?
実際に12時間ダイエットを始めた友人のMさんは、1ケ月に1kgずつ体重が減ったそうです。今のところ8月から始めて、2ヶ月目で合計2kgの減量に成功しました。
現在は158㎝・60kgでまあまあのスタイルです。「朝6時ころ起きて10時くらいに朝食をとり、夕食を8時ころ。1日2食で、午後3時ころに軽いおやつを食べます。夕食から翌日の朝食の間まで12時間ほど空けます。12時間の断食のうち8時間は睡眠中で、お腹が空いたことを意識せずにすみます。これが、私の一日です」と話すMさん。
Mさんは、「甘いものが大好きでぶどうをひと房食べても、このダイエット法なら太らない」とも言います。
医学的に見る「12時間ダイエット」の効果とは?
12時間ダイエットとは、体重減少やアンチエイジングを目的とし、一定期間の断食(水分は可。一切のカロリーを入れない)と通常の食事を繰り返す食事療法です。
このダイエット法の欠点は筋力量の減少であるため、断食中は筋力トレーニングを行うことをオススメします。
12 時間ダイエットの主な効果?
脂肪燃焼の促進→食事を終えてから12時間経過して空腹状態になると、ブドウ糖代謝からケトン代謝へと切り替わります。このケトン代謝が活性化すると体は中性脂肪を燃焼するようになるため、太る原因を減らすと考えられています。
12時間ダイエットは16時間ダイエットと比べて、無理なく継続しやすいとされています。
1日3食を食べるので健康に悪影響を及ぼすことが少ない。
代謝の改善
体重減少効果
但し、いろんなデータから朝食を抜くと太りやすくなる事が分かっています。無理のないスケジュールで行ってください。
3人のセレブが実践するファスティング・ダイエット(断続的断食)の成功例
ハリウッドやシリコンバレーでは、断続的断食を日常に取り入れている著名人が数多くいます。ここでは、代表的な3人をご紹介いたします。
3人とも超お金持ちで、望みは健康とスマートな体型らいしいです。
H2 セレブ①イーロン・マスク(1971年6月28日生まれ)
2025年3月の時点でマスク氏は世界で最も裕福な人物。PayPalの創業者、宇宙開発(スペースX)、電気自動車(テスラ)、太陽光発電でも成功を収める。2025年1月20日~2025年5月30日までは、大統領上級顧問でした。
ダイエットの取り組み方
イーロン・マスク氏は、“ファスティング・ダイエット(断食)」によって9キロ以上減量に成功した後、「親友のアドバイスに従い、定期的にファスティングを行い、より健康になったと感じている」“とツイートしています。(参照:ヨガジャーナル2022年8月29日)
セレブ②ジェ二ファー・アニストン(1969年2月11日生まれ)
彼女は、元ブラッドピットの奥さんです。2回結婚をし、現在は独身。
女優・プロデユーサーとしても知られており、数多くのコメディー映画に出演し、純資産は約3億ドル(約400億円)と言われています。
ダイエットの取り組み方
「断続的な断食をしているので、朝は何も食べません」と、2019年にCNBCでこう語りました。彼女は16時間ダイエットの実践者で「16時間固形物を口にしないことで、大きな違いを感じました」と話し、 日曜日を「チートデー」(好きなだけだべる日)としている。また、週5回はヨガやボクシングなどのワークアウトも行っているとのことです。(参照:people 2018年)
セレブ③ジャック・ドロシー(1976年11月19日生れ)
アメリカ合衆国の起業家、実業家、ソフトウェア・デザイナー。Twitterの共同創業者、同社の元最高経営責任者
“2020年1月、Wiredの動画で、1日に1食しか食べないことを明かしました。ドーシーが2019年3月に配信されたポッドキャスト「Fitness: Diet, Fat Loss and Performance」のインタビューの中で、ドーシーは断続的断食、徒歩通勤、ハイドロセラピー(大腸をきれいにする)が、毎日高いパフォーマンスを発揮するために欠かせない要素だと説明しました。さらに、夕食時、つまり午後6時半から9時の間に、タンパク質と野菜を中心とした食事を摂っていることも明かしました。 「日中は、はるかに集中力が増すと感じます」と、断食中の彼はポッドキャストで語っています。
「この活動に集中することで、非常に集中力が高まるんです。朝食と昼食の時間が減ったおかげで、その日の出来事にもっと集中できるようになりました。“ (参照:people (2018年)
日本と米国のファスティング・ダイエット(断続的断食)ブームに対する注意点
ニューヨーク市にあるマウント・サイナイ医科大学のフィリップ・スウィルフスキー博士によれば、実際、断食の健康的効果については、豊富なエビデンスがありますが、注意も必要とのこと。
食事を抜くと脳内で反応が起こり、免疫細胞にダメージを与え、体を痛める可能性があります。また、空腹のストレス、怒りという体内のストレス反応を引き起こすこともあります。
そして、『NKKEI STYLE』では、がんの方、痩せ気味の高齢者、糖尿の方は医師に相談してからと注意を喚起している。
まとめ
いずれにせよセレブの皆様は良く運動をし、良く働き、少しだけ食べるといった毎日のようです。
それにしても驚きました。イーロン・マスク氏が9キロもお痩せになったとは驚きですが、無理な断食よりも続けられる範囲内で行うことが必要だと覆います。
日本では、データ的に12時間ダイエットの方が肉体的にも負担が少なく、体にやさしいと医師は考えているようです。
さいたま市の青木厚院長(あおき内科さいたま糖尿病クリニック)は、半日断食の医学的に多くの効用はあると述べています。
体重減少
血糖値や血圧の低下
体内の炎症を抑える
腸内の善玉菌を増やすなど
また、時間栄養学に詳しい早稲田大学先端生命医科学センターの柴田重信教授よれば、「14時間でも効果がある。最初は12時間から始めても良い」と話す。
青木院長は「難しければ、週に1回、月に1回でもOK。空腹の時間を作り、ときどきケトン体代謝を働かせせることに意味がある」とアドバイスしています。


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