ゲリラ雷雨原因は地球温暖化のせい?地球温暖化で未来のこどもたちは?

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今年の7月・8月、日本各地はゲリラ豪雨・雷雨にしょっちゅうおそわれていました。この大雨は「地球温暖化」によるものではなく、積乱雲が原因との見解が主流です。

しかし、地球温暖化は気温を押し上げ、2023年の平均気温は観測史上最高を記録!また、2100年には平均海面水位が1mも上がるというデータも。はて、未来の子供たちは大丈夫?

ゲリラ豪雨・雷雨とは?

東京のウェザーニュースによれば、今年もゲリラ豪雨が日本各地で発生しており、2024年7月20(土)の「足立の花火」も開催を目前にして、中止されました。

また、2024年8月21日(金)には都内の地下鉄の駅で冠水したり、マンホールから勢いよく水が噴き出したりもしたのです。

ゲリラ豪雨・雷雨とは、地上の温度と上空の温度差で生じる「積乱雲」によるものと言われています。

大気の状態が不安定になって、さらに前線や低気圧などの影響や地形によって大雨が降るメカニズムだそう。ゲリラ豪雨や雷雨という言い方はマスコミ用語。気象庁は「局地的大雨」と言います。

 東京大学の未来ビジョン研究センター教授の江守正多教授の見解は?

江守教授は、地球温暖化の影響は、世界の様々なところで見受けられると言っています。

「まず、思い浮かぶのは猛暑、そして豪雨、台風です」

昨年の平均気温は、観測史上最も高温だったとWMO(世界気象機関)は、発表しました。

これは、江守教授のいうところの「ベース(基準)の気温」が地球温暖化のため、上がっているからだそう。

で、暑いパターンの夏、例えば太平洋高気圧の勢力が強い夏には、「これまでになかったような記録的な高温になってしまうのです」とも。

2018年の西日本豪雨

2017年の吸収北部豪雨

2015年の関東・東北豪雨

2012年の九州北部豪雨

など、は地球温感化の影響だそう。

韓国の全南大学の気象学者であるハム・ユグン氏の説?

韓国の気象学者でもあるハム・ユグン氏の説を引用します⇩

全南大学の気象学者であるハム・ユグン氏によると、気象の変化にはさまざまな自然の要因が関係しているのです。「そのため、これらを取り除いて気候変動の影響を分析することが非常に難しくなっており、これが長い間、気象学者たちの悩みの種になっている」という。

特に今年は東アジアと米国東部においてこの傾向が顕著にみられます」とハム氏は説明する「このように大雨がより頻繁に発生している原因は、地球温暖にあると結論付けることができます」と語っている

 地球温暖化の気温上昇でどんなことが?

このまま、気温上昇が進むと、どんなリスクがあるのでしょうか?

まず、猛暑、そして豪雨、干ばつ、山火事、台風があげられます。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル、すなわち参加国195の政府間機構)は、以下のように注意喚起を行っています。

地球の人口のほぼ半分が気候変動による被害に非常に脆弱な地域に住んでいることを示し、2020年までの過去10年の間に、洪水や干ばつ嵐による死亡は、これら脆弱な地域では他地域に比べて15倍にも達する可能性を明らかにしたのです(A.2.2)。

脱炭素化、すなわちCO2の排出削減が遅れれば遅れるほど、損失と損害が増加していくことも指摘されています。

同時に、AR6の報告書では、すべてのセクターが1.5度目標に沿って、2030年までに排出量を半分に削減できる解決策があることも示しています。

しかもそのコストは下がってきており、二酸化炭素1トン当たり20ドル以下の施策で、2030年半減の半分以上が可能だと示されています。

たとえば太陽光発電は、2010年から2019年の間に85%もコストが低下し、風力発電は55%、リチウムイオン電池も85%コストが低下(A.4.2)

若い世代が、気候変動による影響、損失や損害により強くさらされる状況についても明確に指摘したものです。

AR6の報告書は、地球温暖化の問題が、世代間の不公平でもあることも、強調しているのです。

WWWジャパンのサイトで報告されたIPCC報告書AR6発表「2035年までに世界全体で60 %削減必要」より

南極の氷が溶けている! 数センチの水位の上昇も?

Forbes Japan2023.12.21によりますと

温暖化の影響による南極の氷が溶ける現象は、地球環境と気候にドラスティックな影響を及ぼします。

例えば、最も著しい現象は、沿岸地域に住む何億人もの人々に対するものであります。それは、世界的な海面上昇に現れる現象です。

なぜなら海面がわずか数センチ上昇するだけでも、洪水、浸食、高潮、塩水浸入などの危険が高まり、住宅やインフラそして農地にまで被害が及ぶ可能性があるのです。

2020年の調査では、「2100までに平均海面水位が1メートル上昇。また年間の洪水被害は2桁から3桁に増加して、世界GDPの最大20.3%に影響を与える可能性がある」としています。また、2100年までに海面上昇が2メートルに達する可能性もあることから被害は予想を上回ることも予想されます」

と、南極の氷が溶けつつあることをFobes誌では危機意識をもって報じているのです。

化石燃料(石油・石炭)は、地球温暖化の主たる原因です!

石油・石炭等の化石燃料と呼ばれるものは、燃やすと二酸化炭素を発生します。

二酸化炭素は温室効果ガスの1種で、有害物質ではありませんが、増えすぎると大気中で太陽の熱を蓄積させ、地球全体のエネルギー循環のバランスをくずします。

これにより地球温暖化が加速されているというのが通説です。

産業革命以降二酸化炭素は多く排出され、大気中の二酸化炭素の濃度は、増加の一途をたどっています。

産業革命以前の大気中の二酸化炭素の濃度は、約280ppmでした。それが、2020年には413ppmまで達しました。

世界の温室効果ガス排出は、電気が石炭、石油、天然ガスを燃やすことでつくられており、それによって二酸化炭素と亜鉛化窒素が排出されています。

地球温暖化をなくしたいなら、唐突ではありますが、まずは、地球温暖化を防ぐために家電の「節電」からはじめましょう。

例えば、エアコンのそうじ、冷蔵庫に物を入れ過ぎないなど。身近なところから。

また、環境にやさしいと言われている電気自動車については、ガソリン車の二酸化炭素の排出量が、1時間あたりGHG(温室効果ガス)39.3tCO2eの排出に対し、電気自動車は0,0tCO2となっています。

また、ガソリン車とは違い、再生可能エネルギーの利用も可能で、エネルギー効率が高いです。

こんな環境にやさしい、でも様々な問題を抱える電気自動車のお話しは次回に譲ることにします。どうぞお楽しみに。

NGOセーブ・ザ・チルドレンから「私たちの未来は危機に瀕している」と報告!

イギリスで1919年に発足した非営利団体のセーブ・ザ・チルドレンは、2021年に開催されるCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締結国会議)にあたり、子供たちは以下のように訴えました。

「セーブ・ザ・チルドレンとブリュッセル自由大学(VUB)が発表した最新の調査によると、2015 年に採択されたパリ協定の排出削減では不十分であり、2020年に生まれる子どもたちは、祖父母の世代よりはるかに多くの熱波、洪水、干ばつ、森林火災に遭遇すると予測されています。中でも、低・中所得国や周辺化された地域の子供たちが最も大きな影響を受けると報告されています」

子もたちの未来には、地球温暖化という暗雲がどうやら立ちこめているらしい。

まとめ

地球温暖化は私たちの未来や子供たちに大きな影響を及ぼす可能性があります。まとめとして、以下にいくつかのポイントをあげたいと思います。

1.平均海面の上昇2100年までに平均海面水が1メートル上昇する可能性があります。これは、氷河や氷床の融解によるもので、低地の島国や沿岸地域にとって特に深刻な問題です。

2.洪水被害の増加:年間の洪水被害は2桁から3桁に増加して、世界GDPの最大20.3%に影響を与える可能性があります。

3.対策としての節電など:地球温暖化を防ぐには、まずは節電からはじめましょう。そして、ガソリン車に代わって、電気・水素自動車に乗ることが重要でしょう。

但し、電気自動車には、リチウムイオン電池のリサイクルなどまだまだ解決すべき問題があります。この電気自動車については、次回の記事で取り上げたいと思います。

4.トヨタの太陽電池を用いたEV技術開発:トヨタは太陽電池を活用した電気自動車の開発に取り組んでおり、次回の記事で詳しく取り上げるつもりです。

次号の記事をお楽しみに!

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