ネットを使ったNYの倹約術?SDGsな環境にやさしいBuy Nothing Project とFreecycle.org!

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Buy Nothing Project(バイ ナッシング プロジェクト)とFreecycle.org(フリーサイクル オルグ)は、アメリカ発の環境保護団体で、不要な物を無料で譲るシステムを提供しています。

両者とも世界中で1千万人以上が利用しており、インターネットを通じて簡単に取引が可能です。

NHKでも紹介されたBuy Nothing ProjectとFreecycle.orgは、現代的でクールな方法で環境保護に貢献しています。

NYのシングルマザーは3年間で数千ドルも節約したBuy Nothing Project!

NHKでニューヨークのシングルマザーに焦点を当てていた番組を見ました。物価高のNYにあって、いかにお金を節約して暮らしているかがメインテーマだったのです。

その組織の名前は、Buy Nothing Project(バイ ナッシング プロジェクト)。

マーセリンさんという3人の子持ちでしかもシングルマザーがその番組の主役。要らないモノを人にあげ、要るモノをタダでもらうというこのシステムのおかげで、3年間で数千ドルの節約になったというから、勿論、すごく驚きました。

取材当日は、要らなくなった電子ピアノをBuy Nothing Projectのアッパーウエストに住む友人に取りに来てもらって、しばしマーセリンさんと談笑。そして友人が、悠然と両手で電子ピアノを抱えて帰るシーンが映し出されました。

「この電子ピアノは、もともとBuy Nothing Projectを通して譲ってもらったのです。

会員は、デザートを作ったからといって、インターネットにアップして会員にシェアすることもあります。また、重い荷物をもって階段を上がるのを手伝ってもらえないか?などのリクエストも」とマーセリンさん。

このプロジェクトは新しいNY版「近所づきあい」と言ってもいいかも?

ここNYのアッパーウエストだけで5千人もの会員がいて、NY全体で900ものグループが存在している。

私は、以前、マーセリンさんと同じアッパーウエスト地区の学生寮に3年間住んでいたことがありましたが、Buy Nothing Projectのような活動や人間関係は確かに存在しました。

何か人の役に立つこと、やってもらいたいことをお金を介さずに、その関係を築くことにNYカーや外国の人々は,慣れていると思います。

例えば、私の友人で中国からきた留学生は、アッパーウエストの70代で独り暮らしの女性の話し相手になり、無料でそのアパートの一室に住まわせてもらっていました。

これって、日本人の留学生にはできないことです。NY版「ギブアンドテイク」とでもいいましょうか?

話題をBuy Nothing Project に戻します。この団体の最初は、11年前にワシントン州のベイブリッジアイランドという町の2人の女性が活動をし始めたのが、事の発端。

Buy Nothing Projectはネット社会の「近所づきあい」!

2人の名は、ロックフェラーとクラーク。この「買わずに暮らすプロジェクト」はコロナが流行する頃になると全世界に600万人の会員数を誇るまでとなっていきました。

単なるご近所づきあいのような関係から2020年には150万人、2021年には300万人近くが加入。コロナの流行中は、食料品や手作りマスク、市販薬なども分け合ったそう。

この団体は目下のところ会員は、世界で1,100万人を数えるまでとなったのです。

私もFacebookを通じて会員になりました。アプリとFacebookで現代版「節約生活」を垣間見たいと思ったからです。

 Freecycle.orgは5千以上の世界の街をカバーするボランティアの組織!

Freecycle. org(フリーサイクル オルグ)とは、2003年、米国アリゾナ州のDeron Beal氏によって設立された団体です。

目的は、「完全に使用可能なものを埋め立て地から遠ざけ、再利用者のコミュニティーをつなぐことです」がこの団体の趣旨。

このFreecycle org.のメンバーは全員がボランティアからなり、名前が示すように、手数料も会の運営費もとりません。

「『あげます』の品物や例えばTokyoグループで検索した品物を閲覧するにはそのTokyoの会員である必要があります」。で、私は一応、Tokyoの会員になりました。

 Freecycle.orgの会員になる手順

Freecycle. orgを検索し、必要に応じてログインします。

今のところ、日本には東京、熊本、西宮、新潟、三沢しか所属できるタウンがありません。

私の住まいは、東京から100キロ離れていますが、もし東京まで引き取りに行ってもペイするモノならと思い、東京を選択しました。

例えば、東京のFreecycle.orgでアップされている無料で提供されている品物は、以下のとおり。

あげます

  • ハムスター
  • イケヤの枕2つ
  • Food Mixer
  • Kitchen storage (これは、便利そう!)
  • Foldable Mattress(折りたたみ可能なマットレス)
  • 女性服
  • 優しく使った布団

欲しいもの

  • 自転車

以上、が品物リストの一部。貰ったり、あげたりは会員同士の行為になります。その責任は当事者二人にあることになります。

Freecycle.org の設立前夜の世界情勢とは?

このFreecycleが設立された当初は、環境問題がすさまじく、まさしくSDGs前夜ともいうべき、世界中で環境の悪化が問題となっていました。

ミレニアムの2000年には地球温暖化が大きな世界的な問題となり、温室効果ガスの排出削減の必要性が叫ばれました。

そんな大きな時代のうねりの中で、2003年にこのFreecycle.orgも産声を上げたのです。

「役立つアイテムをゴミ箱に捨てないように!」というコンセプトでこのFreecycle.orgは立ち上がりました。

どうぞ、ご関心のある方は、まずは「X, Facebook, Instagram」で活動の一端に触れたらいかがでしょうか?

まとめ

世界中には様々な節約法があるようです。2つの団体ともネットを使って、とても現代的でスマートではないですか!

しかも、テレビに登場したニューヨークの女性は、数年間で何千ドルも節約したのです!

スマホを駆使して、無料でいらないモノを融通し合い、世界一の物価高を乗り切ろうとするニューヨークのたくましい女性もいるのです。

残念ながら、日本ではこれら2つのアクティビティーは盛んとは言い難いです。

アメリカのFreecycle.orgのディレクターは「僕は日本語が喋れないから、日本での会員が増えない?」と言っていました。でも、今はスマホに翻訳機能をセットできます。そして、2つのグループとも、日本語が通じます。

世界中で、ロンドンでもカナダ、オーストラリアでもこの2つの活動はアクティブなのです。どうぞ、「お金がない!」なんて寂しいことは言わないで!

 

 

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