大河ドラマ「光る君へ」の世界
紫式部がいた京都を訪ねる!~2024年大河ドラマ大河ドラマ「光る君へ」の世界~
2024年1月7日より、毎週日曜日の午後8時から大河ドラマ「光る君へ」がスタートします。
主人公・紫式部を演じるのは女優の吉高由里子さんです。日本アカデミー新人賞をはじめ、多くの映画賞を受賞した実力派の女優さんが主演をされるということで、紫式部や古典作品『源氏物語』をよく知らなくても今からドラマには注目しているという人もいるでしょう。
今回は、そんな「光る君へ」の舞台となっている京都市内の観光スポットを紹介しています。
吉高さんも訪れた平安神宮
「光る君へ」主演の吉高さんが撮影初日に訪れたのが重要文化財にも指定されている「平安神宮」です。
平安神宮は平安遷都1100年を記念して明治28年に創建されました。ご祭神は第50第桓武(かんむ)天皇です。桓武天皇は平安時代の前の平城京の規模が小さく、都として適した場所ではないという考えのもとから、長岡京などへの遷都を繰り返したのち、京都に都を遷しました。これが平安京の始まりです。
桓武天皇は在位中に法律を整理し、多くの難民を救済しました。日本の内政を整えるだけでなく、外交にも力を入れた桓武天皇の在位は25年間でした。桓武天皇が発展させた平安京は明治時代に首都が東京になるまで続きました。
そして、121代の天皇として即位した孝明天皇という人がいます。孝明天皇の時代は幕末の動乱期です。非常に難しい時代ではありましたが、孝明天皇は冷静な目で世の中を見て難民を救済し、明治維新の基礎を築きました。
平安神宮は、平安京を創始した桓武天皇と、近代日本の基盤を築いた孝明天皇をおまつりする京都の神様として広く崇敬されるようになったのです。
「光る君へ」の吉高さんは初めて十二単を着て平安神宮を歩かれた際、それだけで「高揚感があり胸が高鳴る」とインタビューでおっしゃっていました。これからロケが始まるという緊張感もあり、平安神宮で与力の引き締まる思いがしたといいます。今後京都を訪れる予定のある人には、ぜひ歴史とロマンを感じることのできる平安神宮をおすすめします。
平安神宮のみどころ
一番のみどころは社殿です。これは平安京の正庁、朝堂院を約5/8規模で再現したものです。境内では平安時代の建築技術を感じられる文化財を見ることができます。きらびやかな平安の世界に浸ることのできる立派な社殿にぜひ注目してください。
また、大鳥居も見ておきましょう。これは平安神宮のある岡崎のシンボルでもあり、文化財にも指定されているものです。
さらに、四季折々の自然を感じることのできる神苑もおすすめです。特に春のしだれ桜などはとても美しいので、風景を眺めるのが好きな人はぜひ注目してください。
・トイレ情報
平安神宮内のトイレ情報です。境内にあるトイレは、2023年に改装されてすべて洋式になりました。多機能トイレにはオストメイト向け洗浄器具やオムツ交換台も設置されていますので、お子様連れでも安心です。
・交通アクセス情報
まずは平安神宮への京都駅からのアクセスをお伝えします。
一番簡単なのは京都市バスです。京都駅前バス乗り場(京都タワー側)より5系統、100系統、110系統に乗車し、「岡崎公園 美術館・平安神宮前」で下車してください。
乗車時間は30分程度です。北へ徒歩5分程度で到着します。
また、祇園や清水寺からも市バス1本で行くことができます。
八坂神社前の大通り、東大路通を北へ行くバスに乗ってください。八坂神社や清水寺の反対側の停留所になります。201系統、203系統、206系統に乗車し、「東山二条・岡崎公園口」で下車して東へ徒歩5分です。100系統に乗車しても、「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車で行くことができます。
京都の市バスが煩わしい場合は、地下鉄もあります。地下鉄東西線「東山」下車、1番出口より徒歩10分程度で到着します。京都駅からですと、地下鉄烏丸線に乗り、「烏丸御池」駅で乗り換えとなります。
平安神宮周辺情報
平安神宮の近くには「みやこめっせ京都市勧業館」という施設があります。ここは京都最大級のイベント会場で、コスプレイベントや展示会などが行われることもあります。
実はこの施設の駐車場は2024年も1月1日から営業しているので、お正月に平安神宮を訪れる際はこちらを使うこともできます。
ただし、中の飲食店などは1月4日からの営業になります。お正月以外の時期に訪れた場合は、平安神宮を参拝したあとに「みやこめっせ」へ移動し、食事を楽しんだりお土産を選んだりすることができます。
・いつ来ても楽しめる!平安神宮のある京都・岡崎
今回は取り上げませんでしたが、平安神宮周辺には動物園や美術館もあります。平安神宮を参拝したあとに岡崎周辺を散策するのもまた風情のあるものだと思います。
この岡崎周辺はフリマなどのイベントが開催されることも多いので、平安神宮めあてでぶらっとやってきたら、何か楽しそうなことが待っていた、ということもあるかもしれません。
歴史を感じる、でも楽しみもたくさんある「平安神宮」とその周辺へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。季節を問わず楽しむことができますよ。
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