秋は京都・宇治に行ってみませんか?
京都観光というと、金閣寺や銀閣寺、平安神宮に嵐山など、京都市内の各名所を想像する人も多いのではないでしょうか。
しかし、京都府内には京都市以外にもぜひ観光で訪れてほしい場所があります。本記事では、京都の観光地として比較的有名な京都府宇治市を紹介します。
京都宇治の簡単な紹介とアクセス
宇治市は、京都と奈良の間にある人口約18万人のまちです。京都、奈良、滋賀、大阪へのアクセスがよく、居住地としても魅力あふれるところですが、観光地としても非常に人気の高いエリアです。
世界遺産の平等院は有名ですし、その周辺の宇治上神社や「源氏物語ミュージアム」なども多くの人が訪れます。
また、宇治といえばお茶が人気ですが、「伊藤久右衛門」や「中村藤吉本店」などのカフェも充実しています。
京都駅からはJR奈良線で20~25分程度で行くことができます。
「区間快速」や「みやこ路快速」を使えば20分かかりません。早朝や夜遅くには乗れない可能性がありますが、昼間などの観光するような時間帯ならばそちらを使うのがいいでしょう。
また、京阪電車でも行けますが、こちらは京都市内(出町柳や祇園四条など)から来るにしても大阪から来るにしても、一度「中書島」駅から宇治線に乗り換える必要がありますので、京阪を使い慣れていない人にはわかりやすいJRをおすすめします。
京都宇治 世界遺産を見に行こう!
宇治駅周辺の世界遺産は2つあります。
有名な「平等院」と「宇治上神社」です。
まずは「平等院」について説明します。
平等院はJR宇治駅・京阪宇治駅のどちらからも徒歩10分程度です。10分と聞いて「少し歩くな」と思う人もご安心ください。
平等院までの参道には飲食店やお土産物店がたくさん並んでいますので、その風景を楽しみながら歩いているとあっという間に着きます。
平等院は平安時代に栄華を極めた藤原道長の子である藤原頼通によって建立されました。宇治は平安貴族の別荘が多く建てられていましたが、平等院も非常に華やかで当時の藤原氏の栄華をしのぶことができます。
もっとも有名なのは、池の中の島に建てられたお堂ではないでしょうか。水面に映るお堂の美しさに注目してください。お堂の屋根に据えられた1対の鳳凰もまたみどころです。
平等院の拝観時間は8時30分から17時30分、鳳凰堂内を見学したい場合は、こちらの拝観時間は9時30分から16時10です。なお、鳳凰堂の見学受付は9時から出先着順となります。平等院内のミュージアムショップや集印所などは9時から開きます。
拝観料は大人600円、中高生400円、小学生は300円です。鳳凰堂内の見学は別途300円必要です。
寺院内には先ほど説明した鳳凰堂のほか、集印所といって拝観の印をいただける場所もあります。「朱印」と似たようなものです。
集印料は300円です。そのほかのみどころは「ミュージアム鳳翔館」があります。ここでは多くの国宝が展示されています。穏やかな気持ちで見学することができるでしょう。
また、ミュージアムショップやレストスペースもあります。お茶菓子を楽しめる茶房「藤花」もあります。こちらは10時開店、ラストオーダーは16時です。火曜日が定休日ですのでご注意ください。
平等院内のトイレは正門付近とミュージアム付近の2か所あります。どちらのトイレもオムツ替えの設備がありますし、車いすでの利用も可能です。授乳施設はありませんが、職員さんに声をかければ対応してもらえるようですので、お子様連れでも安心です。
次に紹介するのは「宇治上神社」です。京阪宇治駅からは徒歩10分程度ですが、JR宇治駅からは徒歩20分と少し歩かなければなりません。最初から宇治上神社を目指して行くよりも、「源氏物語ミュージアム」など他の施設や寺院を観光・散策をしながら立ち寄るのがいいでしょう。
宇治上神社の本殿は現存最古の神社建築です。また、ここの境内には「桐原水(きりはらすい)」と呼ばれる水が沸いています。これは現存する唯一の「宇治七名水」だと言われています。
京都宇治「源氏物語ミュージアム」へ行こう!
次の紹介するのは「源氏物語ミュージアム」です。
京阪・JR宇治駅から徒歩10分程度です。開館時間は9時から17時です。観覧料は大人600円、子ども300円になります。定休日は月曜日です。
ここは、平安時代の女流作家・紫式部が書いた『源氏物語』を体現した施設です。『源氏』ファンはもちろん、これから勉強したいという人、詳しくはないけれど華やかな古典の世界に触れてみたいという人にもおすすめできる場所です。
『源氏物語』は平安京の都が主な舞台となっているのですが、主人公・光源氏の死後はその子孫たちが宇治を舞台に活躍する物語、「宇治十帖」へと移っていきます。
『源氏』は研究者や古典マニアだけでなく、一般にも人気の高い作品です。しかし「宇治十帖」は高校の授業でもなかなか取り扱わない部分ですので、あまりなじみのない人も多いと思います。
ミュージアムではそんな「宇治十帖」の世界もわかりやすく紹介されています。映像作品や展示作品等で見事に『源氏』の世界を表現していますので、楽しみながら『源氏』の世界に入り込むことができるのです。
また、資料コーナーには3,000冊以上の資料がそろっていますので、研究者やマニアの人も満足できると思います。
「源氏物語ミュージアム」をきっかけに、歴史ある京都・宇治で古典の世界に触れてみるのもいいのではないでしょうか。
・宇治駅からは少し離れますが……
宇治市には天然温泉もあります。その名も「宇治天然温泉 源氏の湯」です。
場所は近鉄大久保駅の近くで、宇治駅からは少し離れるのですが、京阪・JR宇治駅より無料送迎バスが出ていますので、宇治での散策を楽しんだあとに温泉を楽しむというプランもおすすめできます。
源氏の湯は年中無休で、平日は10時から24時まで、休日は9時から24時まで営業しています。また、土日祝日のみ朝風呂もやっていて、こちらは6時から9時までです。入館料は大人1,000円、子ども500円で3歳以下は無料です。
露天風呂、内湯、サウナを完備した温泉施設にお風呂上りにゆっくり休憩できるお休み処もあります。ここには半個室のうたた寝できるスペースや畳コーナー、漫画などを豊富にそろえたライブラリーコーナーもあります。また、要予約・有料ではありますがボディケアや足つぼ、アカスリ・エステを体験できる癒し処もあります。こちらの料金はお試しコースから細かく設定されていますので、気になる方はチェックしてみてください。
また、飲み物を購入できる飲み処やお食事処楽しめるお食事処もあります。お風呂に入って終わりではなく1日楽しむことも可能な温泉施設、一度体験してみるのもいいのではないでしょうか。
京都宇治 平安時代の文化や『源氏物語』の世界に触れて
ところで、2024年の大河ドラマは『源氏物語』の作者である紫式部を主人公とした「光る君へ」です。主演は吉高由里子さんです。吉高さん演じる紫式部は幼いころから女性なのに漢文に親しみ、男でなかったことを惜しまれるほどの才女でした。彼女が描いた世界的に有名な『源氏物語』は平安時代当時の人々や天皇までも魅了しました。今からこのドラマがどのように描かれていくのか非常に楽しみなところです。
大河ドラマが好きな方や吉高さんファンの方で「光る君へ」を視聴予定の方は、宇治で源氏物語の世界に浸って「予習」するのもいいでしょうし、ドラマを見てから改めて宇治を訪れるのもいいでしょう。
そういえば、JR宇治駅から5分ほど歩いたところに宇治橋がありますが、そこの西側(平等院側)には紫式部像があります。平等院の行き帰りに見ることができますので、そちらもぜひ見てみてください。紫式部のそばには、『源氏物語』の石碑もあります。
京都宇治人気おすすめ観光スポット まとめ
京都観光というと真っ先に思い浮かべるのは京都市内の寺社仏閣の数々だと思いますが、京都市以外の場所にも歴史や文化が息づいています。京都に来られた際にはぜひ宇治にも足を延ばしてみてください。
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