8月11日、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、W杯の準々決勝で強豪スウェーデンに1-2で敗れました。
これについて池田太監督は「攻撃の時間をもう少し長く作りたかった。でも、最後まで諦めずに戦ったことは誇りに思う」と。
宮沢選手だったでしょうか? TVのインタビューにこたえて、「泣いている暇はない」。
そう、来年のパリ五輪の予選がすぐそこに控えているのです。
さて、今回の女子ワールドカップでのわが「なでしこジャパン」の輝かしい足跡をトリビア風に、6話に分けて、お届けしたいと思います
1 スウェーデンに敗退した準々決勝 だが、よく頑張った!
8月11日、なでしこジャパン対スウェーデンの試合は最初からフィジカル面で優れるスウェーデンに押され気味でした。
32分、イルステット選手がゴールを決めてからというもの、ボールはスウエーデン側に保持されっぱなしでした。
日本は、後半になって、遠藤純選手を投入し反撃の機会をうかがいました。が、残念ながらスウェーデンにPKの機会を与えることになってしまったのです。
ここで、スウェーデン側が落ち着いてゴールを決めてしまいました。日本は手痛い2点目を奪われたのです。
そしてスウェーデンに一方的にパスをまわされる嫌な展開となりました。
その後、林穂之香選手がボールを押し込み、日本はようやく1点を返し1対2としました。その時点では、10分のアデシッショナルタイムがありましたが、運命の女神はほほえまず1-2で敗退しました。
後半の終了のホイッスルが鳴る瞬間まで、限界に挑戦をし続けた日本でしたが、FIFAランキング第3位のスウェーデンの壁は残念ながら、厚かった!と言わざるを得ません。
でも、この悔しさをバネに再び世界の頂点を目指してほしいと思うのです
2 なでしこジャパンのウエアが、世界一位に選ばれた!
なでしこジャパンがノルウエー戦で着ていたウエアがイギリスのオンラインサッカーショップ「FOOTY COM」のユニホームランキングで1位となりました。
淡いパープルとピンクのやさしいウエアの色使いが、他国のウエアと違って、いいとされたのでしょうか?
また、試合が準々決勝もまだの時点で、FIFA公式サイトは、なでしこジャパンのアウエーのウエアがデザイン的に優れているとのお墨付きを与えました。
なでしこジャパンのユニフォームは、日が昇る時の富士山をモチーフにしたもの。アディダス社のデザインチームが作り、価格は11,000円です。お問い合わせはアディダスの公式オンラインショップまで。
3 ノルウエー戦で、宮沢ひなた選手はゴールを量産!
巷では、遠慮がちな性格と言われる宮沢ひなた選手は、昨季のWEリーグでは全くふるわず、20試合に出場し、わずか1得点という寂しい結果でした。
しかし、今回のサッカー女子ワールドカップ豪州・ニュージーランド大会では、打って変わって、MFの宮沢ひなた選手(23)は、5得点をたたき出しました。
但し、準々決勝では防御に専念したため、残念ながらゴールの追加点はありませんでした。
この5得点は、ある時点で、今大会得点ランク首位となりました。
宮沢ひなた選手にとって、このワールドカップは、自身最初のW杯で、「2大会ぶりの8強に臨んだ日本の象徴となっている」とは、ノルウエー戦までの朝日新聞のコメント。
素晴らしい活躍ぶりをみせた宮沢ひなた選手の今後に期待したいと思います。
4 ロッカールームの後片づけは野球のWBCと同じ美しさ!
なでしこジャパンのロッカ―ルームの美しさが、海外メディアで話題となっています。
これは、今年開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本チームと同じように、なでしこジャパンのロッカールームも、メディアで話題となっています。
また、FIFAの公式X(ツイッター)アカウントでも、きちんと整頓されたロッカールームの写真がアップされました。すると、世界中から「素晴らしい」と絶賛する声が寄せられました。
そして、応援に来ていた日本人サポーターのスタジアム清掃も、2018年のロシア大会以来、ずっと続いていること。観客席のごみ拾いのため袋を用意して、サポーターが観戦していることを伝えています。
海外メディアは、「日本代表とファンの清掃は上品なマナー実践や良いサポーターを意味するだけではありません。彼らの文化の一部なのです」と言い、試合結果にかかわらず、ゴミ一つ残さない日本の流儀を高く評価していました。
5 気になるなでしこ達の出場給は1,260万円!
8月11日、スウェーデン戦に負けた日本選手の出場給はといえば、1人当たり9万ドル(約1260万円)支払われることになったようです。
2011年の優勝の時は、650万円という安さでしたから、待遇はよくなったといえましょう。
なお、出場給は1次リーグ敗退でも3万ドル(420万円)、はもらえるとのことです。
ここでアメリカチームのリッチぶりを持ち出すのは気が引けますが、今回のワールドカップは、プライベートジェット機でコック付きという待遇だったそうです。日本もアメリカのような待遇にすれば、なでしこジャパンはもっと頑張れたかもしれません⁉
6 なでしこジャパンの最年少ゴールは藤野あおば選手!
今回、なでしこジャパンの最年少ゴールは、19歳の藤野あおば選手。26日のコスタリカ戦で強烈な一撃を相手チームに与えました。
藤野選手の経歴は、南大沢フットボール出身で、日テレ・メニーナ・セリアスから十文字高等学校を経て日テレ・東京ヴェルディ―ベレーザと記されていますが、川崎フロンターレのサッカースクールにも通っていたようです。
「積極的なドリブルとパンチ力のあるシュートを武器とする藤野は、さらなる注目を浴びることになりそう」だとは、Yahoo Japan!の記事。
将来がとても楽しみな選手のひとりです。
7 まとめ パリオリンピック・次のW杯で楽しみな若手選手が数多く!
以上、サッカーワールドカップ(W杯)豪州・ニュージーランド大会で、日本代表「なでしこジャパン」の活躍ぶりや、出場給、ウエア人気世界一などについて、ショートストーリー仕立てで、6話ほどお届け致しました。
今回のワールドカップは、パリオリンピックを来年に控え、予選も10月から始まるなど、泣く暇もないほどの過密スケジュールです。
かえって忙しい方が、スウェーデン戦に敗れた悔しさに浸ることなく、次なる目標のオリンピックの練習に励めるかもしれません。
来年のパリオリンピック、次回のW杯にどこまで、頭角を現してきた若手選手たちが、伸びて、活躍できるか、楽しみです。
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