ジャズクラブは東京に何軒あるかわからないほど多い。ジャズ通に言わせるとジャズ喫茶を含めて首都圏に200軒ほどのジャズクラブやジャズバーがあるそうです。
店舗数に限っていえば、本場NYより多いのではと思うほど。もしかすると、世界のJazzの都は東京かもしれません⁉
例えば、古典的な「ジャズ喫茶」に関していえば、その独特なジャズの雰囲気に刺激され、「ジャズ喫茶」を母国で開く外国人の方も多いと聞きます。
ところで、ニューヨーク出身で、四半世紀を東京で暮らし、東京のジャズ案内サイトを運営するジェームス・フセイン・キャッチボール氏は東京のジャズのことをこう言っています。「東京で開催される野外ジャズフェスティバルの数と質は、ニューオルリンズを除いて世界のどこにもないでしょう」とTOKYO UPDATEの中でジェームズ氏。
また、世界的に有名な作家である村上春樹氏が作家デビューを果たす前にジャズバーのマスターだった話はあまりにも有名な話。
現在、日曜夜7時から自分のラジオ番組を持ち、様々なジャズのレコードを自宅から持ち込み、素晴らしい音楽番組を放送し続けています。
それに、スターバックスや都会のホテルのロビーで流れているBGMは大抵ジャズが多いのです。
そう、私たち東京人は日夜、ジャズに浸って暮らしているようです。
ここにセレクトしたジャズクラブ(ライブハウス)は東京でも一流どころの7軒。
毎晩、2ステージをこなし、毎月毎月、いろんなミュージシャンのスケジューでいっぱい。こんなライブリーなジャズクラブが沢山ある東京のような都会は、ジャズの本場ニューヨークの人々もビックリするのでは!
ジャズは気取らない音楽で、ジャズクラブに行くのにドレスコードはありません。でも、ディナーを楽しめるような場所には、ジャケットを持って行った方がよいのかもしれません。
それでは、前置きが長くなりましたが、選りすぐりの東京のジャズクラブのご紹介をはじめます!
1 昨年の年末に恵比寿に登場した「ブルーノート・プレイス」
南青山のブルーノート東京はテーブルチャージが手ごろな1,100円のみで、ライブを楽しめる新たなダイニングをオープンしました。
元ビアホールとして親しまれた、恵比寿にある赤レンガ造りの建物が、音楽と食を楽しめるダイニング「ブルーノート・プレイス」と生まれ変わりました。
客席数は200席です。1Fのアリーナ席はステージとの距離が近く、臨場感があります。
2Fも吹き抜けで、音の反響が良いのです。
食の方は、今流行中のプラントベースのヴィーガン料理がおいしい。
11時から15時までは生演奏がない代わりにテーブルチャージもない。17時半から23時までのディナータイムは毎晩ライブやDJイベントが開催されています。
なお、チケットの事前購入が必要なプレミアムライブ以外で当日空きがあれば予約なしでも入れます。
住所:渋谷区恵比寿4-20-4恵比寿ガーデンプレイス
電話:03-5789-8819
時間:月曜から土曜は、11時半から15時、
17時半から15時、17時半~23時、
日祝~22時30分、不定休
2 南青山の「ブルーノート東京」でハイクラスのジャズを!
新しい「ブルーノート・プレイス」とは、全く趣をことにする「ブルーノート東京」は、1988年本場ニューヨークにあるブルーノートのフランチャイズ店としてオープンしました。
海外、国内の一流ジャズミュージシャンがライブ演奏するので定評があります。
公演料の平均は8,000~12,000円。ドリンク1~2杯と軽食1品で大体2,000~3,000円。その場合トータルで13,000円前後という値段で楽しめます。
豪華なシャンパンや期間限定の特別コースもあります。高級料理を味わいながら、ジャズを堪能できれば、ステキな夜になるに違いありません。
住所:港区南青山6-3-16
電話番号:03—5485—0088
営業時間11:00am~9:00pm、土祝日11:00am~8:00pm
3 ゴージャスな「コットンクラブ」で世界一流のジャズを!
丸の内にあるコットンクラブは、ゴージャスなインテリアが自慢のジャズクラブです。
2005年にニューヨークにかつてあったコットンクラブを彷彿とさせるジャズクラブをイメージして、凝りに凝って作りました。
シャンデリアと赤じゅうたんが1960年代を思い起こさせます。場所はオフィース街の丸の内のビルの2階にあります。
コットンクラブは天井も高めで、椅子の配置もスペイシー。非常にゆったりしていて、快適で、お客様に好評のようです。
美味しいフレンチで食事を含めた予算は1人あたり10,000から14,999円が相場。
住所:千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA2F
電話番号:03-3215-1555
営業時間5:00~11:00pm 日祝日のみ4:00pm~10:30pm
4 ライブの殿堂PITINN(ピットイン)は超盛り上がる!
スタンディングの場合200名は入場可能なピットイン。新宿にあるジャズライブハウスとしては、最古参。すべての客席がステージを向いているという、ジャズクラブとしては珍しい作りとなっている。
昼の部もやっていて、1,300円からとお安い。
夜の部は3,000円から、ワンドリンク付きでこれまたお安い。
ライブの日程はぎっしりで、昔懐かしのCitypopの女王吉田美奈子さんのステージもある。9月11(金)、12日(土)。
住所:新宿2丁目12ー4アコード新宿B1
定休日:無休(但し8月は数日休みあり)
営業時間:13時30分~16:30分(開演は14時)、19時~22時(開演は19時30分)
TEL: 03- 3354- 2024
5 「サムタイム」は学生の街吉祥寺でリーズナブル!
中央線沿線は学生が多い。そんな学生の街吉祥寺に1975年誕生したサムタイムは、チャージもさほど高くない。お料理もお酒も1,000円前後で楽しめる。
1人でもデートでも大丈夫です。
昼夜でライブが行われ、昼は若手のジャズやブラジル音楽を、夜は中本マリや峰厚介などのモダンジャスを楽しめます。
住所:武蔵野市吉祥寺本町1-11―31 B1
電話番号:0422-21-6336
営業時間:11:00~24:00
19:00~20:00(1st)20:30~21:30(2nd)
6 「渋谷BODY&SOUL 」(ボディーアンドソウル)は健在です!
コロナ禍までは南青山で隠れ家的存在だったボディーアンドソウルは、21年10月10日から、大規模開発が進む渋谷の公園通りに店を移しました。
KYOKOオーナーはクラウドファンディングでお金を集め、渋谷移転を成功させました。
収容人数80人
住所:渋谷区宇田川超2-1渋谷ホームズB-15
7 お洒落な六本木にあるジャズライブの「サテンドール」!
御自慢のお料理のフレンチやイタリアンがリーズナブルな価格で楽しめるとあって、ジャズだけでなく、食事やお酒も楽しみに来店なさる方も多いとか。
また、ご披露宴、二次会、発表会、各種パーティーを土、日祭日、平日といつでも承っている。
平日の夜にジャズをライブで聞きたい方はサイトでスケジュールを確認し、予約しましょう。予算は1人当たり、5,000円~5,999円。
住所:港区六本木6-1-8 グリーンビル5F
電話番号:03-3201‐3080
営業時間:18:00~24:00(演奏は23:20に終了。でも24:00までは営業)
平日:通常営業(連日ライブあり)
土日祝日: パーティー
8 まとめ コロナ禍以後ジャズライブハウスは大盛り上がり!
ジャズクラブのコロナ時代は厳しかったようです。NYからも日本人プレイヤー達がいたたまれなくて、日本に帰国してくるケースも多々あったようです。
そんな厳しいコロナ時代を戦い抜き、日本のジャズクラブは今最高に幸せな時を迎えているはず。
今回は、7軒の選りすぐりの個性豊かなジャズクラブを選びました。いずれも本場ニューヨークに引けを取らない名店ばかり。
中には、クラウドファンディングで、一等地への移転を果たした渋谷BODY&SOUL。大御所中の大御所の、ブルーノートやコットンクラブ、学生街のカジュアルなサムタイム、そして新しくオープンした「ブルーノート・プレイス」など、バラエティーに富んだお店をご紹介いたしました。
これらコロナ禍にもめげなかった不屈の信念の持ち主である東京のジャズクラブの方々に惜しみのない拍手を送ろうではありませんか!
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