抹茶スィーツ人気な理由は?世界の食とのコラボで国際的なスィーツになった!?

グルメ

日本の抹茶人気な理由は?

抹茶(まっちゃ)のブームは、いまだ衰えを知りません。国内はもとより、海外でも抹茶は大人気。京都を訪れる外国人観光客に特に人気なのは、「宇治茶葉入り抹茶キットカット」だそうです。


貿易高を見ますと、緑茶の輸出量は毎年増え続け、2022年には219億円にまで達しました。ちなみに2018年には、146憶円です。米国、ドイツ、台湾の順で、緑茶の輸出は増え続けています。

これは、「抹茶ラテやお菓子などの抹茶ブームが続いていることを裏付けているデーター」とJapan Data では分析しています。

お寿司もブームですが、その回転ずしなどで出される緑茶パウダーとは、一味も二味も違うのが,高級茶葉の甜(てん)茶(ちゃ)を使った「抹茶」。そのブームがずっと続いているのです。

ということで、まず最初にスターバックスコーヒー、ミスタードーナツなどの日本のファーストフード業界と抹茶の取り組み方をとりあげます。

次に、ニューヨーク・パリなどの海外の抹茶ブームの火付け役となった有名カフェなどをリポートし、世界で抹茶ブームは今もって健在であることを証明しようと思うのです。

1 日本発、スタバが抹茶を使ったドリンクでブームを!

そもそも、なぜスタバが抹茶を使ったドリンクを始めたのか?そのきっかけは、1996年に発売されたハーゲンダッツアイスクリームの抹茶味が、一躍人気商品になったことが理由だそう。

ハーゲンダッツに続けと、スターバックスコーヒーは、2001年に「抹茶クリームフラペチーノ」を発売したのです。

その後、スターバックスは、さまざまな抹茶ドリンクを発売しました。新しいところでは、2023年6月14日に全国のスタバで発売された「抹茶ティーラテ(アイス)」があります。これはレギュラーメニューとして定番化させました。

過去最大量の抹茶を入れたという新しいテイストのティーラテ。スタバでは「抹茶の濃厚な深い味わいをしっかりと感じられる」一杯とのこと。

また、コンビニなどに並んでいる、スタバとサントリー食品のコラボ企画のドリンクがあります。これは、「抹茶ラテwithほうじ茶」といい、2023年6月20日発売したばかりの品。

2 日本発、ミスタードーナツは「辻利」で抹茶ブーム!

ミスドの「祇園(ぎおん)辻利2023」は5月下旬で残念ながら終わってしまいました。が、2020年にはパティシエ鎧塚俊彦氏も参加し、ミスドは辻利と鎧塚氏のコラボを見事成功させました。

鎧塚氏は、辻利の一番摘み宇治抹茶を使って斬新なドーナツをつくることに専念したそうです。これがファーストフードか?と首をかしげたくなる、パティシエ鎧塚氏の起用でした。

7年前より始まった『misdo meets祇園辻利』シリーズ。毎年、この時期にミスタードーナツで繰り広げられる抹茶スィーツの世界は、固定ファンをがっちりつかんで、今年も甘く華やかに展開致しました。


3 ニユーヨーク発、抹茶ブームは自然派志向とのコラボ!

ニューヨークの抹茶ブームは大手スーパーの棚を見れば一目瞭然。抹茶は、しょうゆと並んで「日本の味」として広く認知されているようです。日本からの輸入量もうなぎのぼり。

ニューヨークでは2014年9月に抹茶専門店「Matcha Bar(マッチャバー)」ができました。NYでは抹茶は、自然食の「スーパーフード」と同列に健康食品として扱われているのです。抹茶にサトウキビやレモンなどを加えた、「ハッスル(hustle)」を缶入りで発売しています。

一方、「チャチャマッチャ(ChaCha Matcha)」では、インスタグラムで話題になるほど、お洒落なお店で、NY市内に4店舗とLAに2店舗を展開しているのです。

人気なのは、ラベンダードリンクに抹茶を混ぜたメニュー「Iced Purple Drink ($6.00)」Shot of Matcha (+$100), Oat Milk(+$0.75)」(Total$7.75+Tax)。その他、スーパーフードのブルーアルジーを使ったメニューも大好評。

また、ドリンクに入れるミルクは、牛乳だけではなく、アーモンドミルク、豆乳など7種類の中から選べます。

私の友人の30代のアメリカ女性は毎晩、ひとりで抹茶を豆乳で割って飲んでいるとのこと。健康志向の強いアメリカ人らしい、抹茶の楽しみ方をしています。

また、もう一人のアメリカ人男性はオーガニックの抹茶をミルクで割らずストレートで味わっているそうです。

4 パリ発、抹茶ブームは本格的なスィーツのコラボ?

パリっ子も抹茶は大好きで、パリには6店舗も抹茶を出すカフェがあるそうです。ペイストリーをはじめとして、マカロン、パンケーキなど様々なスィーツに抹茶が使われています。

パリには、有名和菓子店の「とらや」が1980年から店をオープンしていて、昔から抹茶の認知度も高いようです。

そして1989年にパリに渡ったパティシエの「サダハルアオキ」氏はとても有名です。彼の創作した「マカロンマッチャ」や「ケークマッチャアズキ」は、評価が高いとのこと。

また、フランス人が始めた抹茶カフェは「UMAMI MATCHA cafe」といい、このカフェは日本が懐かしいパリ在住の日本人や日本びいきのフランス人にも大好評です。

それにしても、フランス人でありながら、抹茶好きが高じて抹茶専門のカフェを作ってしまうなんて、日本人としても誇らしい気持ちでいっぱいです。

5.まとめ 日本と世界の「食」とのコラボでより国際的な抹茶の世界

世界中で愛されている抹茶は、今後、どんな世界中の料理とコラボを繰り広げるのか楽しみです。日本では、スタバのティーラテなどがレギュラーメニューにアップされ、ミスドでも毎年必ず抹茶のフェアーを開催、NYでは自然のスーパーフーズなどとのコラボ、パリでは伝統的なマカロンとの組み合わせが大好評です。

これから先、伝統的な飲み物である抹茶が様々な食文化と出会い、交流しながら、新たなる抹茶文化(Matcha Culture) を花開かせてゆくのか、日本人として、本当に楽しみでもあります。


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