京(みやこ)安心こども館ってどんなところ?子供の悩み事故防止施設の紹介

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子どもも大人も、事故に気を付けて楽しい新生活を!

4月に入り、あわただしく新生活を送っている人も多いと思います。新しい環境に身を置いて緊張の毎日を過ごしているのは、大人も子どもも同じでしょう。

環境が変わって通学路や通勤路が変わったり、なんとなく落ち着かなくて注意散漫になってしまうときがあったりするという人も多いのではないでしょうか。

今回は、特に子どもたちが事故に巻き込まれることなく安全に生活できるよう、その生活を支えてくれている施設等を紹介していきます。

子どもは「怒られる!」と思っちゃう?!轢かれ逃げをした弟の話

これは、私の弟が小学校低学年の頃の話です。4月か5月の新学期が始まって間もない頃でした。弟は友達と遊びに行った際に信号のない横断歩道を渡っていて車にはねられました。

当時の弟の友達の証言では「はね飛ばされた」とのことなのですが、幸い弟の傷は軽傷で済みました。

しかしここからが問題で、立ち上がった弟はそのまま友達と一緒に逃げ出してしまったのです。軽傷とはいえ、足に傷を負っていたはずなのに。親や小学校の先生が慌てて弟の行方を捜したところ、友達の家で保護されていました。

その後病院へ行き、ケガは軽傷で脳にも異常がないことがわかりました。それはよかったのですが、それにしてもどうして弟は逃げ出したのでしょうか。

答えはこうでした。

道に飛び出して車に轢かれた弟は、車の運転手や親に怒られると思ったのです。確かに、家や学校では「道路を飛び出してはいけません」と教わります。まだ小学校低学年だった弟は、車に轢かれたことがばれたくなかったのでしょう。運転していた男の人が声をかけてきたときに、友達と一緒に逃げてしまったのです。

危ないかもしれない!「怒られる!」という意識

弟の場合は交通事故でしたが、私自身にも「怒られる!」と思って痛い目に遭ったことを言わなかった経験があります。
それは冬の話です。

教室にストーブがあったのですが、危ないから子どもは養生テープで引いた線の内側には入ってはいけないことになっていました。

しかし私は不注意で中に入ってしまい、足がストーブに触れて火傷してしまいました。そのときはとても痛く、足が赤くなっていくのを見て怖くなりました。

しかし私は、学校の先生に言ったら「線の中に入ったことを怒られる」と思って言えませんでした。

この火傷も幸い軽いものだったので、後から病院へ行くことになるなどの惨事にはなりませんでした。しかし、「痛い、怖い」という気持ちよりも「怒られる!」という気持ちのほうが勝ってしまった場合、子どもは自分が大変なケガをしたり事故に遭ったりしたことを隠してしまうおそれがあるといえるのです。

親子関係を、子どもにとって安心できる環境にしておくこと

私の話も弟の話も、もう30年以上前の話です。今以上に親も厳しかった時代ですので、子どもが委縮して親にけがや事故のことを言えないという状態は、珍しくなかったのかもしれません。

しかし、今の時代においても親子の会話やふれあいを大切にして、子どもが困っていたらいつでも親に相談できる環境を整えておくことは重要だといえるでしょう。

忙しくて子どもと話をする時間が取れないこともあるけれど、学校のことや友達のことなど、特に子どものほうから話をしたがっているときにこそ耳を傾けてあげたいものです。

また、親自身が様々な講習を受けて学ぶことや、子どもと一緒に楽しみながら学ぶ姿勢も大切になってくるかもしれません。

京都の「京(みやこ)あんしんこども館」

京都には「京あんしんこども館」という施設があります。ここでは子どもに関わるさまざまな相談を受け付けています。

相談員さんは小児科医師や保健師、看護師など専門家ばかりです。電話相談、対面相談も事業の一つとしてあるのですが、ちょっとおもしろいのが「モデルルーム見学」ではないかと思います。

「京あんしんこども館」には、一般家庭を再現したモデルルームがあります。どこの家にもあるような家具を実際に展示し、家庭内で起こりうる子どもの事故を再現しているのです。

そのモデルルームを見学しながら、スタッフから事故防止についての説明を受けることができます。

「京あんしんこども館」は、子どもに関わる機会のある人ならば誰でも利用可能です。土日などに家族そろって見学することもできる施設ですので、親子でふれあいながら子どもの安全について学ぶことができます。

また、大人向けの講習会も無料で行っています。講師の先生は小児科や救急科の先生など専門家の先生ばかりです。心肺蘇生術のような講習のほか、刺し傷などの応急手当や受診の目安を学べるものやアレルギーに関する講習もあるようです。

講習の情報はホームページや実際に来館した際に得ることができます。京都や関西に住んでいる人、訪れる予定のある人で興味がある人はチェックしてみてください。

京あんしんこども館へのアクセス等

「京あんしんこども館」の最寄り駅は地下鉄烏丸線「丸太町」駅です。
京都駅から「国際会館行き」に乗車してください。

「丸太町」駅で下車し、2番出口から徒歩5分程度で到着します。目印は第二赤十字病院です。病院と繋がっているので、「京あんしんこども館」の入口がわかりにくい場合は、病院から入ることも可能です。

「京あんしんこども館」の利用時間は午前10時から午後6時までです。休館日は月曜日と年末年始です。施設見学や講習参加など、無料で受けることができます。講習は事前予約が必要だったり定員があったりしますので、気になる講習についてはチェックしておきましょう。

 

わざわざ他府県から来る人もいるようです!

このような事故防止や子どもの健康・安全にまつわる施設は他の自治体にもありますが、京都の「京あんしんこども館」は土日でも見学できるという利点があります。

多くの施設は曜日が限定されていたり、土日は閉館していたりする場合が多いのです。

京都は観光地であるという点もあるのですが、他の県からわざわざ調べて見学に来るという人もいるようです。「ここだけのため」ではなく、京都観光のスケジュールの1つに組み込んでみてもいいかもしれませんね。

私もかつて研修で訪れたことがあるのですが、子どもの安全について楽しく学べる施設だと思います。特に京都に住んでいるという子育て世代の方には有効活用していただきたい施設だと思いますので、是非チェックしてみてください。

 

 

 

 

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