紅葉は、京都・北野天満宮で贅沢な時間を
11月に入朝夕は冷え込む季節となりました。つい最近まで真夏日だったのが嘘のようです。
秋といえばスポーツや文化的なイベントなど、京都でも各所で催しが充実します。
京の山もところどころ色づいてきている今日この頃、今回は春の梅や初詣だけでなく、紅葉スポットとしても人気の北野天満宮を紹介します。
北野天満宮について
北野天満宮は菅原道真を祀る天満宮の総本山で、「学問の神様」として知られています。
お正月には受験生を中心とした多くの参拝者が訪れる有名スポットです。
つい先日、お正月に向けた「大福梅(おおふくうめ)」の袋詰めが始まったことがニュースになりました。
そんな北野天満宮ですが、毎年秋になると「もみじ苑」の公開が始まります。もちろん、夜間はライトアップもされて幻想的な秋の景色を見ることができるのです。
ちなみに、「小倉百人一首」の中に入っている菅原道真の歌には、「このたびは 幣も取りあへず 手向山(たむけやま) 紅葉の錦 神のまにまに」というものがあります。この歌を詠んだ場所は北野天満宮ではありませんが、道真の愛した紅葉は北野天満宮でも錦のように美しく照り映えています。
もみじ苑の案内
北野天満宮への参拝は無料ですが、その中にある「もみじ苑」はより特別な場所となっています。
桃山時代に豊臣秀吉が京の町を区画整理した際、水防のための「御土居(おどい)」が築かれました。
北野天満宮の境内にはその御土居の一部が残っています。その一帯に自生のものや植林されたものもあわせて約350本もの紅葉があります。
これが、北野天満宮が誇る名所「御土居のもみじ苑」なのです。
そこには境内の紅葉を一望できる展望所や茶室もあります。少し贅沢で特別な時間を過ごすことのできる場所と言えるでしょう。
「もみじ苑」は11月から公開が始まっています。
12月7日(土)までは毎日開催されます。
時間は午前9時から午後8時で、日没とともに紅葉がライトアップされます。昼間に見る紅葉もきれいですが、光に照らされた紅葉は美しさもひとしおです。
入苑料は大人1,200円、子ども600円です。
それぞれお茶菓子付きなのが嬉しいです。千利休が考案したといわれるお菓子を振舞っていただけます。
私も夜ではありませんが、お茶菓子をいただきながら紅葉を観賞したことがあります。とても風情があり、贅沢な時間を過ごせたなと思いました。今度はライトアップの時間帯にも紅葉を観賞してみたいと思っています。
北野天満宮へのアクセス
北野天満宮の周辺には鉄道がありません。
その代わり、天満宮の真ん前に「北野天満宮前」というバスの停留所があります。
この停留所に泊まるバスは結構たくさんあります。
京都駅方面から来るバスや、京阪電車方面から来るバスもこの停留所に停車します。具体的には、10系統、50系統、55系統、203系統といった、比較的本数の多いバスが「北野天満宮前」に停車します。
また、京福電車の「北野白梅町」駅からは徒歩5分程度で着きます。京都の市バスは常に多くの観光客に利用されていますので、満員バスに不安のある方、観光ついでや京福電車沿線のホテルに宿泊されている方は京福電車を利用してみてください。
京都で紅葉を観賞するなら、北野天満宮へ!
京都には紅葉スポットがたくさんあります。
清水寺や嵐山など、市内だけでもどこへ行こうかと迷うほどです。
北野天満宮はJRなどの主要な鉄道からは遠いものの、外国からも多くの観光客が訪れる人気スポットです。決して近くはありませんが、バス1本で京都駅に行けるところも魅力だと思います。
なお、北野天満宮境内には、バリアフリートイレが設置されています。授乳室などは設置されていませんが、小さなお子様連れの方の参拝も歓迎されていますので、おむつ替えの場所なども相談に乗ってもらえるようですよ。
紅葉を目当てに京都に来られる際には、嵐山なども美しいですが北野天満宮の紅葉などいかがでしょうか。お茶菓子をいただきながら優雅で贅沢な時間を過ごしてみませんか?

コメント