地元民が教える古都を彩る名所とは?夏の京都観光おすすめ穴場スポット紹介!

スポット

京都観光おすすめ穴場スポットを地元民が教える穴場的な名所を紹介します。

京都の魅力についてホタル観賞を中心に紹介したいと思います。

「夏は夜」
これは、とても有名な古典作品である『枕草子』の冒頭の一部です。
作者の清少納言は、夏は夜が一番いいのだと書き残しています。月が明るいときや、ホタルがたくさん飛び交っている様子がとても素敵だと言っているのです。

ところで、京都では6月の嵐山で「ホタル狩りイベント」が行われます。嵐山はゲンジボタルの生息地であり、また、『小倉百人一首』などの古典作品の聖地でもあります。

そこで今回は、気軽に楽しめる夏の京都観光おすすめスポットを紹介したいと思います。
古典作品にちなんだ風流な魅力から友達や家族と気軽に楽しめる京都観光おすすめスポットまで、多くの人に「ぜひ京都に行ってみたい」と思っていただける魅力を発信できればと思っています。

 

夏の京都観光おすすめスポット 貴船神社

・涼しさを求めて、貴船へ行ってみましょう!
夏こそ行くべき京都のおすすめ観光スポットの一つが貴船神社です。

叡山電車「出町柳」駅より電車に揺られること約30分で着きますが、まず実感するのは涼しさです。私も何度か訪れたことがありますが、街中よりも体感として5℃くらいは涼しいと感じました。車窓の風景が街並みから緑へと変わっていくのもまた趣があります。

ところで、貴船神社にゆかりのある平安時代の歌人に、和泉式部という女性がいます。和泉式部はとても恋多き女性として有名です。皇族の男性たちとの恋愛遍歴が物語風の日記作品『和泉式部日記』に残っていますが、とても情熱的な恋の歌をたくさん詠んだ人です。その和泉式部が恋愛成就を祈ってお参りしたのが貴船神社です。彼女が詠んだ歌が刻まれた「蛍岩」というものがあります。

「もの思へば 沢の蛍もわが身より あくがれいづる たまかとぞ見る」
と詠まれたこの歌の意味は、「恋のもの思いをしていると、飛び交う蛍の光もまるでさまよう私の魂みたいに見える」となります。恋の悩みを蛍に重ねて詠んだ、とても幻想的で美しい歌です。

この「蛍岩」は、叡山電車「貴船口」から貴船神社へ向かう道の途中にあります。ぜひ、和泉式部のロマンチックな思いに胸をはせながら夏の貴船を楽しんでください。
また、文学的なスポット以外にも、川床でのお食事やライトアップ、水占いなども楽しめます。 特に水占いは、200円程度で何も書いていないおみくじを引き、水にさらすと文字が浮かび上がるというもので、とてもロマンチックです。ぜひお試しください。
ちなみに、ホタルの見ごろは6月中ごろから7月頭にかけてです。ライトアップは、ホタルが終わったころ合いの7月初旬から始まります。
風情ある貴船で、涼しくロマンチックな一時を過ごしてみませんか?

 

夏の京都観光おすすめスポット 嵐山

・やはり外せない「嵐山」
5月中旬ごろ、嵐山で行われる「ホタル狩りイベント」の開催が発表されました。
プロによる『源氏物語』の語りを聞きながらホタルを楽しむイベントということで、非常に風流なものです。
しかしこのイベントは参加料が16,500円と少々お高く、「京都で思いっきり贅沢な旅をしてみたい!」という人以外は、もう少し気楽にリーズナブルに楽しみたいと思うかもしれません。
このイベントに参加しなくても、嵐山自体が有名なホタルスポットですので、無料で楽しめる場所もあります。

清滝や大覚寺周辺などがありますが、行きやすいのは大覚寺だと思います。大覚寺へのアクセスは、京福電車「嵐山」駅やJR山陰本線「嵯峨嵐山」駅から20分ほど散歩するか、京都市バス「大覚寺」で下車することになります。バスは21時台には終わってしまうと思いますので注意が必要です。

肝心のホタルですが、6月上旬にはもう見ごろになっていると思います。よく晴れた気温の高い日に行くと、たくさんの蛍を見ることができます。
また、嵐山自体は昼に行っても十分楽しめる場所です。有名な「竹林の小径(こみち)」は涼しげで幻想的ですし、芸術や文化に関心のある人には「嵯峨嵐山文華館(もと時雨殿:百人一首ミュージアム)」もあります。

歴史好き・古典好きの人には「天龍寺」や「苔寺」なども魅力的だと思います。お子様連れの人は「嵯峨野トロッコ列車」に乗ってみてもいいかもしれません。
さらに、8月16日には「灯篭流し」があります。そのころにはもうホタルは終わっていますが、その日は京都市内で五山の送り火を見ることもできます。嵐山では20時20分ごろから「鳥居形」への点灯が行われますので、そちらも一緒に楽しめます。この時期に合わせて京都を訪れるのも、いいかもしれません。

 

夏の京都観光すすめスポット 京都府立山城総合運動公園(太陽が丘)

・歴史、文学はちょっと難しいという人はこちらへ
最後に紹介したいのは、歴史・文学が苦手な人でも特異な人でも、誰でも楽しめるスポットです。

それは、京都府宇治市・城陽市にある「京都府立山城総合運動公園(太陽が丘)」です。
ここの公園内にはファミリープールがあり、しばらくコロナ禍のため閉鎖していましたが、2022年に3年ぶりに営業されました。昨年の実績ですと、7月中旬から8月末まで営業していました。料金は、大人1020円、小中学生450円、幼児は100円です。事前予約制になりますので、注意してください。

大人も楽しめるウォータースライダーからお子様にも安心な子ども用プールまで、ご家族そろって楽しめる内容になっています。まだ2023年の案内が出ていませんが、興味のある方は公式HPをチェックしてみてください。

太陽が丘にはプール以外にもアスレチック施設やバーベキュー施設もありますので、夏のレジャーを楽しむには最適の場所だと思います。
また、太陽が丘の隣には「京都アイスアリーナ」というスケート場がありますが、ここでは年中、夏でもスケートを楽しむことができます。平日だと大人1,200円、中学生以下700円(土日は300円プラスした料金)で、1日中スケートを楽しむこともできます。

私も夏に利用したことがありますが、外があまりに暑いのでスケート場内が極寒であることを忘れ、薄手の長袖しか持参しなかったので非常に後悔しました。動いていると多少温かくなりますが、スケートリンクですので相当寒いです。

たとえばお子様のみスケートを楽しんで保護者の方は観覧のみされるという場合はご注意ください。

また、太陽が丘からほど近い「宇治市植物公園」では、5月27日から6月11日までの木曜日から日曜日まで、ホタル観賞のための夜間開園が行われます。そちらを目標に宇治に出かけるのもいいかもしれません。ちなみに入園料は、大人600円、中学生以下300円です。

夏の京都おすすめスポット まとめ

夏の京都はとても暑いです。しかし暑いなりに涼しい場所や楽しめる場所もたくさんあります。初夏から夏は京都に訪れて、風流で楽しい魅力を堪能してみませんか?
ホタル以外にも水族館や鉄道博物館など、家族で楽しめる場所がたくさんありますので、お子様も退屈することなく、いい旅行になると思います。

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